いろんな音楽を聴いてシュトックハウゼンの音楽に立ち返ると、彼の音楽の音色の美しさ、多彩さに改めて驚かされます。
この作品では電子音楽、ヴォコーダーでモジュレートされたシュトックハウゼンとカティンカの声、舞台で演奏される楽器や声の音色といった多彩な音素材が使われていますが、電子音VS生楽器などといった対立関係などもちろんなく、お互いが違和感なく溶け合っています。
個人的には最後のCHOIR-SPIRALという場面が大好きです。
ソプラノとバスのみという特異な組み合わせの編成による合唱が醸し出す響きは美しく変態的であります。
持続音やグリッサンド、ホワイトノイズ風の音素材として強調された子音の美しさ、ソプラノの極端な高音とバスの超低音で終わってしまう、特異な構成など、楽譜にするとたった2ページなのですが、この作品の類稀な響きは耳についてはなれることがありません。


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