本日キュルテンより戻ってきました。
とりあえず簡単に報告を。
1. お陰様で今回も受講生のコンサートで歌う事が出来ました。
2. 今回初演されたRechter Augenbrauentanzはなかなか面白い曲でした。
3. 「カレ」の4チャンネルのテープのプロジェクションによる上演は予想をはるかに上回る素晴らしさでした。
4. 今回のコンポジション・セミナーのテーマであったHoch-Zeitenのテキストは例年を上回る分厚い充実したものでした。この曲はフォルメルをもとにしつつ作曲されていますが、細部の構造は徹底的にセリーを用いて作曲されていて、テキストに載せられた膨大なセリーのスケッチは50年代のそれを思わせます。
5. これが一番重大な事だと思いますが、ピアノのクラスの講師でピアノ曲のI〜XIV全曲を演奏する予定だったエレン・コルヴァーが直前(何日前というレベル)になってキャンセルしました。足を折って入院、という理由ですが、講習会スタッフは大慌て、結局は以前から受講生として参加していたベンジャミン・コブラー、フランク・グートシュミットという二人の若いピアニストが代役で演奏しました。ベンジャミンがI, II, III, IV, V, VII, VIII, IX, XI、フランクがXを演奏しましたが1週間で急遽準備したとは思えない素晴らしい演奏でした。
VI, XII, XIII, XIVは演奏されませんでしたが、その代わりに「コンタクテ」(電子音楽のみの版)、「少年の歌」、Hoch-Zeiten(5チャンネルのテープのプロダクションによる上演)が演奏されました。特に「コンタクテ」に対する聴衆の反応が異常に凄まじく、シュトックハウゼンが急遽、別の日にもう一度演奏することを決めたほどでした。
ちなみにエレン・コルヴァーの件に関してはシュトックハウゼンから説明があり、ピアノのクラスはフランクとベンジャミンの二人が講師となって教える事になりましたが、シュトックハウゼンの話のニュアンスからはエレン・コルヴァーはおそらく来年以後戻ってこず、この二人のどちらか、あるいは両者が新しい講師として教える事になりそうです。