以前ルペルト・フーバーの演奏を紹介しましたが、こちらはRIAS室内合唱団の演奏です。世界に数ある合唱団の中でも間違いなくトップクラスに属するこの合唱団の完璧なアンサンブルは合唱に多少詳しい方なら皆さんご存知かと思いますが、2台ピアノ、ハルモニウムという簡素な楽器編成との共演によってこのアンサンブルの素晴らしさはより際立っています。しかもこの演奏ではピアノ、ハルモニウムとも19世紀中ごろに制作された当時の楽器を使っていますが、特にピアノは現代のスタインウェイのようのような豊饒な音色の方向性とは全く違ったより慎ましい音色がとても生きています。
ロッシーニというとどうも軽薄で、などとお思いの方も沢山いらっしゃると思いますが、ヴェルディの音楽と同様、親しみやすさを持ちながらも、非常に深い音楽性も兼ね備えた一級の芸術作品だと思います。
特に晩年の宗教的な作品である、この「小荘厳ミサ」と「スターバト・マーテル」の素晴らしさはヴェルディの「レクイエム」と並ぶイタリア・ロマン派音楽の至宝だと思います。
















