ブルックナーの交響曲は山ほどCDが発売されていて熱狂的な「ブルヲタ」の人は交響曲全集を何種類も持っているのではないかと思いますが、ミサ曲のような教会音楽になると、かなり選択肢が狭くなってしまいますし、合唱の美しさを堪能できる録音のものを探そうとするともっと数が限られてしまいます。
そうしたミサ曲の個人的なお勧めは以下のようなものです。
ミサ曲第1番
The Monteverdi Choir, Wiener Philharmoniker
指揮:John Eliot Gardiner
ミサ曲第2番
La Chapelle Royale, Collegium Vocale
Ensemble Musique Oblique
指揮:Philippe Herreweghe
ミサ曲第3番
Mozart-Chor Linz
The London Philharmonie
指揮:Franz Welser-Möst
この3つの演奏に共通する所は、いかにもブルックナーらしい重厚なサウンドではなく、透明感溢れるすっきりとサウンドで昇天していきそうな雰囲気を持っている事です。そして、合唱のアンサンブルの緻密さと美しさも格別ですし、オーケストラもそれに負けじと透明でクリアーなサウンドを鳴らし、両者が完全に一体となっているのも大きな特徴です。
ガーディナーやヘレヴェッヘのものはそうしたサウンドを事前に想像できますし、モンテヴェルディ合唱団という超一流の合唱団が稚拙な演奏をすることは全く考えられませんが、ウェルザー・メストの演奏が実は大穴だったりします。オーケストラの演奏はとてもしなやかですし、リンツ・モーツァルト合唱団という少なくとも私は名前を全く知らなかった合唱団のサウンドも極上です。特に女性の、ほとんど児童合唱ではないかと感じるほどの響きの透明さには感嘆を隠せません。
ちなみにこのアルバムに一緒に収録されている「テ・デウム」も極めて優れた演奏です。
ガーディナー、ヘレヴェッヘのものにはAve MariaやChristus factus estなどの有名なモテットも収められていますが、合唱団のレヴェルの高さをまざまざと感じさせられる美しさの極みをゆく名演奏です。
こうした作品、演奏を聴いているとブルックナーの、特に教会音楽はベートーヴェンではなくモーツァルトを出発点としている事がよく分かります。3曲のミサはいずれも交響曲でいえば1~2番と同時期に作曲された、彼にとっては「初期」のものにあたりますが、これらのミサの引用が同時期の交響曲に頻繁に表れることはよく知られていますが、これらのミサの作曲によって彼独自の作風を育み、それが交響曲の作曲に影響を及ぼしていったことの表れがこうした引用に象徴されているのだと思います。





ブルヲタの方には何人かお会いしたことがありますが、総じて怖いです。。。カラヤン指揮の演奏などを聞いていた日には、小一時間問い詰められそうで。。。コッヒー先生なんかも。
ブルックナーの宗教作品というと、「テ・デウム」くらいしか聴いたことがないですが、まっちゃんオススメの第2番CDは、お値段も安いので、ちょっとチェックしてみました
ブルックナーというと9番とテ・デウムがすきなんですけど、あのブルオタというひとたちにはついてけないとういう感じです。ブルックナーは実はすごく論理的な作曲という感じがするのですが
ブルックナーは実際極めて論理的な人だと思いますよ。
ハーモニー、対位法、全体の構成の全てにおいて職人的ともいえる高度な理論の実践を彼の交響曲の至る所に見つける事が出来ます。
バッハやメシアンなどと同じで、論理性を究極まで突き詰める事により「神」の領域に近づいた作曲家であると言えると思います。