このアルバムは2枚組です。一枚にはブルックナーが生前に完成させた第1〜3楽章が収録されていて、もう一枚ではブルックナーが遺した第4楽章の未完のスケッチをアーノンクールのレクチャーをはさみながら何の手も加えずに聞かせるという興味深い試みです。
これを聴いて分かるのは、しばしばトルソーにしか過ぎないと様々な文献に書かれていたこの未完の第4楽章が、かなりの部分まで出来上がっていたということです。
もちろん、スケッチをそのまま演奏しているだけなので、音は薄っぺらいものですが、ブルックナーのアイデアはとてもよく分かりますし、これが完成していたらものすごい音楽になっていたであろうことも十分想像できます。
ところで、私はこの交響曲の第2楽章のスケルツォがとても好きです。
主部が地獄、2つの交替して表れるトリオが煉獄と天国をそれぞれ象徴しているように聞こえるのです。


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