アンナ・カリーナ主演、ゲンスブール音楽(脇役でちょこっと出演もしてます)によるこのミュージカル映画のDVD、今、店頭で手に入りにくいようなのですが、某所のツタヤで中古を発見しました。シュールでポップで色彩豊かな映像、カメラワーク、ファッションがとても印象的ですが、そこに重ね合わされるゲンスブールの音楽がとても素晴らしいです。ある時はグルーヴィーなロックンロール、またある時はキュートなフレンチ・ポップだったりしますが、次々と歌われるこれらのナンバーのどれもがとても切なく美しく、詞もとても素敵だったりします。
実はこの続けざまに表れる音楽をこの映画から取ってしまうと、15分くらいで完結できそうな非常にシンプルな(でも、とても粋な)ストーリーが残るだけなのですが、それが音楽とそこに組み合わされる映像の素晴らしさを浮かび上がらせる結果となってます。
それにしても、たまたま一枚の写真に写っていた女性に、名前も何も分からず一目惚れをして、ばかでかい広告を町中に貼るなどして必死に探すも、全然見つからない、でもその女性は自分が勤めている会社の新入社員で、いつもは大きな黒縁の眼鏡をかけているから気が付かない、という典型的な「灯台下暗し」の状況、彼女は彼女で彼が誰を探しているか知っているにも関わらず、それを黙っている、という「ありえね〜」な設定がそれ以上展開することなく(ラストだけちょこっと動きますが)ひたすら、お互いの心情を歌でつづっていくだけ、という構成素晴らしすぎです。
ただし、チャプターもなにもなしで単に映像を収めただけのこのパッケージの方法何とか改善して欲しい所です。


すいません、チャプターは切ってあるのですがメニューがないので気が付きませんでした。
ちなみに特典映像の予告編は本編のあとにそのまま繋がっているのですが、これも何とかして欲しいですね。
サントラ盤発見したので買いました。とても良いサントラなのですが、一番聴きたかった、マリアンヌ・フェイスフルの歌が入ってませんでした。ガーン
曲もすごく良いし、この人のファルセットっぽい声の歌い方もぞくぞくするし、「昨日か、明日に(口説いてくれれば)オーケーしたのに」という歌詞も詩的で好きだったのですが。
どうも現時点で発売されているのが国内盤のこのCDだけみたいなので、あとは曲目を追加して再発売されるのを待つしかないですね。