SCHOLA HEIDELBERGという声楽アンサンブルによる20世紀の合唱曲をおさめたアルバムです。アルバムのタイトルにもなっているクセナキスの「夜」をはじめ、細川俊夫の「アヴェ・マリア」、リゲティの「ルクス・エテルナ」などの20世紀後半の「定番」の合唱曲だけでなく、シェーンベルク、ヴェーベルンといった意外に忘れられがちな新ヴィーン楽派の合唱曲も併録されているのもうれしいです。クセナキスの4分音とグリッサンドを多用した12声の難曲「夜」をやる時点でこのアンサンブルのレベルの高さはある程度予想できますが、実際、細川俊夫やリゲティの演奏には余裕すら感じられます。
かなりレアものと言えるレイホヴィッツの合唱曲も保守的ながら非常に美しい響きを持ってますし、ラッヘンマンの影響も伺えるCornelius Schwehrという作曲家のほとんど無声音と特種唱法ばかりの「ドイツ舞曲」も楽しいです。シェルシのア・カペラの「3つの宗教曲」の妖しい響きや男声合唱と打楽器、エレキ・ギターのための「TKRDG」のちょっとコミカルな感じもなかなか良いです。シェーンベルク作品は最晩年の「深き淵より」をやっていますが、しゃべる部分を控え目に演奏することによって、この作品の繊細で線的なポリフォニーやハーモニーの美しさが際立っていますが、ちょっとクールすぎる演奏かな、と思います。それは、実はほかの曲もそうで、ハーモニーや響きの精密さと引き換えにパッションが足りない、という印象が残ります。
そういう若干の欠点を考慮しても、人の声が織りなす神秘的なハーモニーを十分堪能できるよくできたアルバムだとは思います。
Nuits - weiß wie Lilien
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まっちゃんのサイトでNuits - weiß wie LilienというCDが紹介されており、クセナキス、リゲティ、細川俊夫らの合唱曲が集められているという。CD屋さんにいったら要チェックです。シェーン�... 続きを読む


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