Steffen Schleiermacherのダルムシュタット絡みの作曲家のピアノ曲を集めた2枚目のアルバムが発売されました。アール・ブラウン、カーゲル、プスール、ラッヘンマンの60年代の作品に加えてシュトックハウゼンの「Intervall」という作品が最後に収録されています。
(なぜかCDのトラックリストにも解説にもフランス語のIntervalleという表記がされています)
このタイトルにピンと来る方は相当のシュトックハウゼン・ヲタクだと思いますが、有名な「7つの日より」に続く直感音楽集の続編「来るべき時のために」の中の一曲です。
二人のピアニストの連弾の作品ですが、二人とも目を閉じて演奏するという、独特な作品です。「直感音楽」という名前から想像するよりもはるかに具体的な演奏指示が(テキストで)なされています。
「来るべき時のために」は一部を除いて録音が手に入らないので、早速聴いてみましたが、ちょっとううん、という感じでした。
この作品のスコアを引っ張り出して指示を読んでみるとその原因が分かりました。
基本的に演奏されるあらゆる音を不規則な時間間隔、持続時間、強度で演奏する必要があるのですが、この演奏では、特にリズムの側面において、あまりにもゆっくりとした進行が支配的なのです。つまりシュトックハウゼンの求める(そして彼が他の作品でも非常に好む)「不規則性」が欠如しているために、非常に退屈な演奏に聞えるのです。
Schleiermacherはいわゆる点描的な演奏みたいなものを意図してこのような演奏に仕立て挙げたのかもしれませんが、60年代のシュトックハウゼンの作品を考えると、そのような演奏の方向性には行く訳もないと私は考えます。


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