最近シュトックハウゼンの初期作品(習作作品以降、コントラプンクテ以前の作品)をよく聴いています。
クロイツシュピール、打楽器トリオ、フォルメルなどは後の作品に比べると特にリズムの面において不十分なところもあるものの、また新たな魅力を発見し楽しんでいます。クロイツシュピールの第3部分のピアノ・パートが突然メロディックになるところとか結構面白いです。プンクテは後にたびたび改訂されていることもあり、実はとても興味深い作品であるというのは「中級」以上のシュトックハウゼン・ファンなら既にご存知でしょう。「点」というタイトルながら、その点がゆらいだり、膨らんだり縮んだり、あるいはメロディックな断片と組み合わされたり、とタイトルのコンセプトからの逸脱が面白いです。
ちょっと困ってしまうのがシュピールです。
これだけはどうしても面白さが分からないのです。そして打楽器の使い方もかなりいけてないと思いますし、数少ないシュトックハウゼンの駄作ではないかと思うのですけど、どうですかね?


僕は、プンクテとコントラプンクテは、とてもすきなのですが、シュピールとクロイツシュピールは、今ひとつ魅力がわからないんですよ。。クロイツシュピールは、シュトックハウゼンの出世作でもあることですし、何度か気合いれて聴いてはみたんですが。。
ところで、こないだ「ツィンバロンとフルートのデュオ」による「ティアクライス」のCDを買ったのですが、これが今まで聴いたティアクライスの中で一番つまらない演奏でした。ってか、ただメロディを2、3回淡々と繰り返しているだけでした。そういう譜面なのでしたら仕方がないですが、「何も起きない」ティアクライスというのも退屈なものかなと
「ティアクライス」のメロディーをただ演奏するだけならかなり簡単だし、シュトックハウゼン講習会の声楽コースでも、いくつかのメロディーを持ってくる人が結構いますが、全てのメロディーを正確に演奏し、かつ興味深いヴァリエーションを作る、というのはかなり大変な作業です。スコアには、それぞれのメロディーを3〜4回繰り返すこと、という指定がありますが、全部を3回の繰り返しで済ますとしても、12のメロディーに対してそれぞれ2つのヴァリエーションが必要で、合計24のヴァリエーションを考えなくてはいけないのですが、同じようなネタがかぶらないように多彩なものを考えるのがすごく大変なのは少し考えるとすぐ分かるかと思います。