ボサノバ好きな人ならこの人の孤高の素晴らしさはご存知かと思いますが、この東京でのライヴ盤も当然ながら非常にハイレベルな仕上がりになっています。当初はアルバムにして発売する予定はなかったので、たまたま記録用に録っていたDAT録音からマスターを作ったとのことで、音質に関しては最高級ではないですが、会場の雰囲気をよく捉えています。
このライヴの行われたのは東京国際フォーラムAホールというところですが、行ったことのある方ならご存知でしょうけど、とてつもなくバカでかい会場なのです。そこであのボソボソ歌うスタイルでのギターの弾き語り、という会場と音楽のギャップがものすごく高いライヴを行ったのですが、録音を聴く限りでは自分の部屋で気楽に歌っているように聞こえ、曲間の拍手で、ああ、あのバカでかいホールでライヴやっているんだ、と気づくほどです。
逆に言うとそこまで聴衆が集中して彼の演奏に聴き入っていたということですが、ジョアン・ジルベルト自身もそこに大いに感動して今回のアルバム発売を決めたようです。
どうでもいいことかもしれませんが、このアルバムの冒頭、彼が聴衆に向かって一言日本語で「コンバンハ」と語りかけますが、このしゃべり方がもうすでに彼ならではの世界を表現して、思わずそこだけサンプリングして警告音に使いたくなるほどです(笑
ちなみにこのライヴに関して「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載が始まってますが、ライヴの様子がよく伝わってくるのでよろしければこちらもご覧下さい。
>ほぼ日刊イトイ新聞 ー ボサノバをつくった男。


東京国際フォーラムは、僕も行ったことがありますが、大規模サウンド&映像システムを使うコンサートならぴったりですが、ジルベルトのコンサートがあったとは、意外ですね。
そういえば、ブラジルのボサノヴァミュージシャンがアメリカで公演したときも、カーネギーホールだったそうですね。
ジョアン・ジルベルトみたいなアーティストの場合は本当は百人くらいの小さな箱でやるべきなのでしょうけど、そういう広い会場でないと客がさばけないということなんでしょうね。さもなければ、ブルーノートで一ヶ月間毎晩演奏し続ける、などということになるでしょうし。
個人的には国際フォーラムでお客が満杯になるほど彼の人気がある、というのがちょっと意外でした。
ボサノヴァって音楽自体は知られていてもCD買ったりしてきちんと聞込んでいるコアなファンはそれほど多くないと思っていたので。。