「カッサンドラ」を演奏したりしたこともあって、直接題材がつながるトロイ戦争を題材としたこの映画は楽しみにしていたのですが、感触の方はちょっと微妙です。莫大な予算をかけているのは分かるし、3時間近い上演時間も決して退屈する物ではなかったのですが、なにか中途半端な感が否めません。映画の後半の、有名なトロイの木馬のエピソードが前半の様々な展開と比べると、なんだかあっさりとしている感じがしますし、幕切れは本当にあっけないです。最強の戦士アキレスをいとも簡単に殺してしまうのが、映画の前半では本当に情けないどうしようもないおぼっちゃまとして描かれているパリス、というのがなんとも後味の悪さを増幅させます。
古代ギリシアの伝説自体が不完全な人間と神々による復讐の連鎖と理不尽な展開に満ちているし、それが人生の現実をリアルに表しているともいえますから、どんなに凄い人でもへなちょこな人間にいとも簡単に負かされてしまう、という世の中の皮肉さを描いているのかな、と無理矢理に解釈することも出来ますが、そう考えてもやっぱりなんだか後味が悪いです。
こっちが勝手に壮大な作品になることをイメージしていたせいもあるかもしれませんが、上演時間の割には作品の出来は非常に小粒な感じもします。
公式サイト>http://www2.troy.jp/


コメントする