アーノンクールがモーツァルトの「レクイエム」を再録音したアルバムが発売されました。アーノンクールのこの曲の以前の録音では、演奏解釈のコンセプトの斬新さと素晴らしさに対して合唱(ヴィーン国立歌劇場合唱団)の技術の異様な低さが大きな問題だったのですが、今回は技術的には申し分のないアーノルド・シェーンベルク合唱団による演奏ということで演奏の完成度が高まっています。以前の録音と同じく一つ一つのサウンドの美しさとフレージングやアゴーギクのいびつさが同居した一種異様な、そして室内楽を思わせる非常に内省的な演奏となっています。
気になる版ですが旧録音と同様バイヤー版を使用しています。
この版は個人的にはもっと演奏されて欲しいと思う版なのですが、少なくとも日本国内ではほとんどあの忌まわしいジュスマイヤー版による演奏ばかりですね。。
あと、おまけとして、この曲のモーツァルトによる自筆譜すべて(アイブラーによる補筆も書き込まれています)が見られるようになっているのも大きなポイントです。細部を拡大して見たりできるような仕掛けになっていないのが残念ですが、モツレク・ヲタクの私としてはとても嬉しいおまけです。
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