ビョークの久々の新譜です。彼女のアルバムは毎回毎回実験的な要素が増えてきてサウンドはどんどん内省的になっていきますが、今回もその路線をはずれることなく、より実験的、より内向きの内容となっています。なんといってもほとんど全てのサウンドが声、または声を電気的に加工した音のみから出来ています。いわゆるア・カペラ的なサウンドかというと単純にそうとも言い切れませんし、このサウンドをどう形容していいのか困ってしまいますが、とにかく全編異様な生々しさが非常に印象的です。ビョーク自身の声の多重録音だけでなく、ヴォイス・パーカッションを含む様々な「声」との共演がなされていますが、もっとも注目すべきはロバート・ワイアットとの共演トラックでしょう。唯一無二の声を持つこの2人の共演は感動的ですが、このアルバムの過激なコンセプトの中にうまくはまりこんでいるというのもある意味驚きです。
いずれにしてももはやポップ・ミュージックの枠を越えてしまったこの神秘的な音楽はもっと聞き込んでいく必要があります。
そして、わざわざ言及するまでもありませんが、ジャケットのセンスは相変わらず「飛んで」います。
2004年8月アーカイブ
昨日シュトックハウゼンは76回目の誕生日を迎えました。公式HPのトップページを下の方までスクロールして欲しいのですが、バースデー・ケーキを前に無邪気な笑顔を作るシュトックハウゼンのなかなかレアな写真がアップされています。短期間のみのアップとなる可能性も高いので、これは一見の価値有りですよ。
私の4月のリサイタルで共演して頂いたトランペット奏者の曽我部さんのコンサートにゲストとして参加することになりました。愛媛でのコンサートですけれども、お近くにお住まいの方は是非ともどうぞ。4月に演奏した湯浅譲二氏「天気予報所見」、川島素晴氏の「インベンション3」の再演(中川俊郎氏が打楽器パートを担当!)もあります。
中川氏の新曲、かなりキテレツな感じで大いに期待して頂いていいと思います。
ちなみに今回やる湯浅作品と、メサイアのアリアは9月に宇和島でやる私のリサイタルでも再演予定です。
曽我部清典サマーコンサート「おととことば」 新居浜文化センター大ホール 8/26 19:00開演
ゲスト:中川俊郎(ピアノ)松平敬(バリトン)
【プログラム】
ヨゼフ・チューリン/サーム ステックメスト/メンデルスゾーン「歌の翼に」幻想曲 ジェームス・ホーナー/タイタニック ラフマニノフ/ヴォカリーズ ロッシーニ/猫の二重唱 詩の朗読による即興 湯浅譲二/天気予報所見 川島素晴/インベンション3 中川俊郎/ベルジュレット(委嘱新作) ヘンデル/メサイアより「Trumpet shall sound」
小中生¥500 一般¥2000 【お問い合わせ】(株)ハートネットワーク内 井上 0897-32-7777 【主催】曽我部清典新居浜後援会
iPod miniの実物を見てきました。
これはかなり良いです。
色合い、質感共に申し分ないですし、新しいクリックホイールも使い勝手がよさそうです。
新iPodもこの新しいタイプに変わってますけど、こちらは色合いのバランスが?という感じです。
そしてiPod miniの最大の魅力はサイズです。予想していたよりも本当に小さくて軽くてライターが一回り大きくなったくらいの感じです。この大きさ、デザインで5G入るのなら相当魅力ですね。私の場合(シュトックハウゼンの大曲を入れ過ぎて)15Gでもスペースが足りなくなってきたので、この容量だけがネックなのですが、今持っているiPodとは別に思わず購入してみたくなります。
新しく見つかった2つの直径が3キロと4キロということです。
一周してもマラソンの距離にすらならない訳で、こんな小さなものをよく見つけた、と誉めてあげたくなります。
本日キュルテンより戻ってきました。
「日曜日」のEngel-Prozessionen, Düfte-Zeichen, Hoch-Zeitenのマルチチャンネルによるテープ演奏とSonntags-Abschiedの世界初演(休憩を挟んで2度繰り返して演奏されました)と、「日曜日」づくしでしたが、「日曜日」のLichter-Wasserをのぞく初演済の作品がすべて今回のセミナーで演奏されたことになります。Hoch-Zeitenのオーケストラ版とSonntags-AbschiedはHoch-Zeitenのコーラス版をそれぞれオーケストラと5台のシンセで解釈し直したヴァージョンですし、コンポジションセミナーでHoch-Zeitenの様々な形態での全曲演奏を聴いたので、この曲は一気に10回近く聴いた計算になります。それでもあまりに複雑すぎて理解度はまだまだです。オーケストラ版のスコアのコピーが昨年と同じく25ユーロという破格値で入手できたので、ゆっくり復習しようと思います。
「水曜日」からも「水曜日の迎え」「ヘリコプター弦楽四重奏曲(8チャンネルテープによる上演)」と充実の2曲が聴けましたし、Xiのトリオ版と喩えたくなる微分音を多用したQUITTや「金曜日」の「エルーファ」のヴィブラフォンソロ版となるVIBRA-ELUFAの両曲とも美しい作品でした。
微妙に予測不可能だった「ティアクライス」のテノール&シンセサイザー版ですが、これはとても気に入りました。オルゴール風の音色を基調としつつ、シンセならではの複雑な音色変調を施すアントニオのシンセのプログラミングの手腕には驚かされました。ちなみにレッスンの中でアントニオがこのシンセのプログラミングに関して細かくデモンストレーションをしてくれました。
とりあえず大まかな報告まで。


