シュトックハウゼン来日公演第3日目

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来日公演の最終日を飾ったのは「光」の最終章「日曜日」からの2つの場面LICHT-BILDERとENGEL-PROZESSIONENでした。LICHT-BILDERについては何度も書いてあるとおり素晴らしい作品、素晴らしい演奏でしたが、ENGEL-PROZESSIONENの8チャンネル・テープによる上演も非常に美しいものでした。完璧に録音されミックスされたものですから、「テープ上演」という代替上演的なイメージとはかけ離れた素晴らしい演奏でした。昨年のキュルテンでの講習会でも同様の形で上演されたのを聞きましたが、そのときよりもさらにサウンドが良く感じられました。オリジナルはアカペラの合唱曲ですが、特殊唱法を多用しているので一種の電子音楽としての聴取も可能です。そのようにとらえると、2日前に演奏された今や古典となった「少年の歌」とのつながりも強く感じることが出来ます。「少年の歌」では少年の声に加えて電子音を加えていたところを、ENGEL-PROZESSIONENでは非常に洗練された特殊唱法を使っています。声の持つ音色の多様性の探求の結果がこうしたサウンドの選び方に反映しているのでしょう。

相変わらずすきま風の音が気になりましたが、シュトックハウゼンの近作の美しさに素直に感動しました。

本日も相変わらずのスタンディング・オベーションで、企画をしたアリオン音楽財団の皆さまも安心していることと思います。
終演後は1時間近く多くのファンのサインに応えたり、プレゼントを受け取ったりと、「まめ」なところを見せていました。

シュトックハウゼンも何人かのファンに言っていたとおり、毎夏に行われているシュトックハウゼン講習会に参加するとこの様な体験をいつでもする事が出来ます。
演奏家、作曲家だけでなく一般の愛好家も大歓迎の講習会ですから、シュトックハウゼンの音楽を愛する人は一度参加してみてはいかがでしょうか?
きっと素晴らしい思い出になると思います。

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3日目の公演を聴きに行きました。こうしてシュトックハウゼンの実演が聴けたというのは、何にもまして素晴らしいことでした。

まっちゃん@シリウスさんも指摘されていますが、上演開始前に起こるすきま風の音、こちらも気になりました。あれは一体なんだったのでしょう。

最初に演奏されたLICHT-BILDERは、ちょっと取っつきにくいところがありましたが、ENGEL-PROZESSIONENの方は、大好きな「世界議会」と同じくアカペラの合唱曲ということもあってか、初めてであるにもかかわらず、すぐさま魅了されました。会場で販売されていたCDはあの値段でしたので、注文することにします。

演奏後、花束を受け取ったり、ファンの人たちのサインに気軽に応じるところ、氏の気さくさを見た思いでした。

すきま風は多分ホールの設計ミスでしょう。シュトックハウゼンが何度も風の音のグリッサンドが聞こえる、としきりに文句を言っていました。

LICHT-BILDERは一見地味ですけど、スルメの様に聞けば聞くほど作品の美しさの味わい方が滲み出るように理解できてくるタイプの曲です。4日間皆勤した人は始めはいまいちだなと感じても最終日あたりに良さが少し分かってきた、という人もたくさんいたように見受けられます。

私も来日の記念に最終日に一応サインをもらいましたけど、サインを書いてもらおうと持って行ったENGEL-PROZESSIONENの楽譜が微妙にシュトックハウゼンのツボにはまったらしく、そのスコアをThis is the scoreと言いながら他の観客に楽譜を得意げにかざして見せびらかしていたのが、かなり笑えました。

大変充実した4日間だったと思います。
リヒト・ビルダー第三場の動きの緻密さ、演奏の完成度に感動しました。少年の歌、テレムジーク、コンタクテ、リヒト・ビルダー第二場、は残念ながら座席の位置が大変悪かったのですが、興奮を覚える素晴らしい曲だと感じました。以前、同志社大学でのテープ演奏を聴いて感動したのですが、今回はシュトックハウゼン自らの演奏、という事でますますの感動を覚えました。現代音楽の頂点に居ながら、ファン一人一人に対して、丁寧に、真剣に応える姿。自分の作品や音楽に対する深い真摯さを見た気持ちでした。

たずらさん、はじめまして。

シュトックハウゼンにとっては、自分の名声よりも自分の作品が後世に残って行く方が大切なのです。そのためなら長時間のリハーサルも厭わないし、自分の作品を愛してくれる一人一人のファンに誠実に接するのです。

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2012年2月29日19:00-
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中川俊郎(ピアノ)
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