今年のシュトックハウゼン講習会ではこの2曲が世界初演されました。
私は今回の講習会には参加できなかったのですが、講習会のプログラムを送ってもらったので、その解説の要約をごく簡単に紹介します。
「水曜日のフォーミュラ(演奏時間・約22分)」と「ピアノ曲XVIII(演奏時間・約11分)」(いずれも2004年作曲)は同一作品の別ヴァージョンとして解釈されます。
1994年に「水曜日」のフォーミュラがスケッチされましたが、これは移調された『光』の3声のスーパー・フォーミュラにこのスーパー・フォーミュラの「水曜日」の部分を引き延ばして組み合わせたものです(厳密には途中で声部を入れ替えるなどの若干の「加工」をおこなっています)。
打楽器版としての「水曜日のフォーミュラ」は3人の演奏者で演奏され、それぞれの奏者が皮、木、金属の打楽器を担当します。始めに金属打楽器はルツィファーのフォーミュラ(高音域)、木製打楽器はエーファのフォーミュラ(中音域)、皮製打楽器(低音域)はミヒャエルのフォーミュラを演奏し、引き延ばされた『光』のスーパー・フォーミュラの水曜日の部分のエーファのフォーミュラの部分はチューブラ・ベルで演奏されます。
この打楽器ヴァージョンではこのフォーミュラが3回繰り返して演奏されますが、例えば2巡目にはルツィファーのフォーミュラが中音域の皮製打楽器、エーファは金属打楽器、ミヒャエルは木製打楽器などと楽器編成が替わりテンポが1.5倍になります。3巡目には同じように楽器編成が変わり(シュトックハウゼンは「回転する」と表現しています)テンポはさらに1.5倍になります。
この「水曜日のフォーミュラ」のシンセサイザーのための版が「ピアノ曲XVIII」ですが、打楽器ヴァージョンの約2倍のテンポで演奏されます。打楽器ヴァージョンでの「金属、木、皮」の3つの音色のグループはシンセサイザーのプログラミングによって3つの対応する音色に解釈されます。


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