2006年2月アーカイブ

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トップページでも既に告知していますが、曲目が固まってきましたのでこちらにも貼り付けておきます。

双子座三重奏団 2nd LIVE〜春の宵〜
曽我部清典(トランペット)、中川俊郎(ピアノ)、松平敬(バリトン)
2006年4月7日(金)19:30開演(開場19:00) 公園通りクラシックス(地図

演奏予定曲目:
M.カーゲル:ヒポクラテスの誓い(1984)、Rrrrrrr...(1981/82)
A.ルシエ:バリトンと正弦波のための音楽(1993)
D.ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第1番(1934)
松平敬:まそなつかか(2006)(世界初演)
曽我部清典:プレリュード「春の宵」(2006)(世界初演)
中川俊郎:海のきりん(1995)、浴室のアルキメデス(2006)(世界初演)
C.フォックス:ジェネリック・コンポジション #2, 5, 6(1999-2000)
W.A.モーツァルト:カノン「マルスの神話を読むのは難しい」(1788)ほか

入場料:3,000円(1ドリンク付き、ご予約2,800円)

ご予約は私までメールを頂ければ結構です。


■曲目の概要(抜粋):


M. カーゲル:ヒポクラテスの誓い(1984)
3手ピアノのための小品。つまり中川氏に加えて、曽我部氏と私もピアノを演奏します(汗)。
もっとも第1奏者はほとんど全曲にわたってピアノのボディを打楽器的に叩くだけですが。。

M. カーゲル:Rrrrrrr...(1981/82)(日本初演?)
カーゲルは同名の様々な楽器編成のための曲集を作曲していますが、今回演奏するのは声のための曲集で4曲からなっています。

1. revolution speech
2. rural blue
3. rappresentazione sacra
4. railroad song

本来は声のア・カペラ、もしくは声とピアノのための作品ですが、楽譜の注意書きに他の楽器編成で演奏する事も可能と書かれているので、トランペットも加えたスペシャル・ヴァージョンでの演奏となります。
最終曲のrailroad songではSLの録音に生演奏が加わる珍品です。

A. ルシエ:バリトンと正弦波のための音楽(1993)(日本初演?)
2声による、ゆっくりと音高をスライドさせてゆく正弦波の録音にバリトンが加わる事により生じる唸りを聞くひたすらストイックな作品です。

W. A. モーツァルト:カノン「マルスの神話を読むのは難しい」(1788)他
モーツァルトは様々な機会のためにカノンを作曲していますが、中にはモーツァルトお手製によるとんでもなく「お下劣な」歌詞を伴ったものがあることはよく知られています。日本語訳詞でも演奏する事によって、その面白さが伝わると宵のですが。。

松平敬:まそなつかか(2006)(世界初演)
倍音唱法(ホーミー)を中心とした主要部分と、それとは全く関係のない挿入部の交替による今回のライヴのための新作。

中川俊郎:海のきりん(1995)
谷川俊太郎の詞による歌曲作品。
基本的に「日本歌曲」風ではありますが、随所に中川氏らしい奇抜な逸脱があります。
その他、今回のライヴのための新作も作曲する「予定」です。

C. フォックス:「ジェネリック・コンポジション」(1999-2000)より
Generic composition#2 for a keyboard instrument
Generic composition#5 for a sliding instrument
Generic composition#6 for a valved brass instrument

曽我部清典:プレリュード「春の宵」(2006)〜一人の奏者と聴衆のための〜(世界初演)

などなど。

ちなみに、中川氏、曽我部氏、私の3人とも双子座なので「双子座三重奏団」という名前がつきました。

kangengaku.jpgクラシックの作曲家の方々で、これを読んでいなければモグリであろう名著、ベルリオーズ、シュトラウスによる「管弦楽法」の邦訳が出版されました。この著作の存在はずっと前から知っていたものの、邦訳本出版を期に遅まきながら読んでみました。
この本は基本的にオーケストラの楽器の用法を説明したものですから、オーケストラ曲を書いてみようと思う作曲家の人のための「参考書」の意味合いが一番大きいとは思うのですが、深く音楽を楽しみたい愛好家の人にとっても非常に楽しめる本だと思います。
ワーグナーへの愛情がひしひしと感じられるシュトラウスの加筆部分も興味深いのですが、当時の楽器の機能(特に管楽器)や音楽事情が垣間見られるベルリオーズの書いた部分は非常に面白いです。
同時代の二流作曲家のひどいオーケストレーションを具体的な楽器法を挙げて非難している部分の辛辣さも面白いですが、無能な指揮者、オーケストラ奏者などを徹底的にこき下ろしている記述は痛快そのものです。
無能で年老いた合唱指揮者が速いテンポの曲を振ってもすぐに老化した体の血液の循環になじむ中庸のテンポに落ち込んでしまう、などの記述からは情景がありありと浮かんできます。
オペラでよくある舞台裏の合唱団への指揮は、現代ではTVモニターを使って簡単に出来ますが、そのようなもののなかった当時は特殊な機会でテンポを伝えようとしたという話などものっています。

特筆すべきは「声楽」という一章が設けてあるところでしょう。
音域や、フレーズと演奏しやすさの関係などの詳細な記述は、声楽家である私の目で読んでも非常に的を得ていて、大いに感心しました。
フランスやイタリアの合唱曲でソプラノを2声に分けアルトを欠く書法がありますが、その辺の事情もよく分かりました。

ちなみにI氏による昨日初演された新作オペラでは、やってはいけない、とこの本で釘を刺されている劣悪な声楽書法に満ち溢れていたりするのですが、、、(汗

公式ページにKLANG第2時間目「FREUDE: 喜び」(2005年)の解説が掲載されました(以下リンク参照)。

http://www.stockhausen.org/Programmtext_FREUDE.pdf

二人のハーピストはハープを演奏するだけでなく歌も歌い(歌詞はVeni Creator Spiritus)、24行の歌詞がこの作品の24の音楽的モメントに対応(もちろんこれは1日の24時間との関連を意識しています)していているということです。
具体的にどのようにしているか分かりませんが、全音階的に調律されている2台のハープを組み合わせて1つの大きな半音階ハープとして取り扱う試みも行っているとの事です。

シュトックハウゼン出版社から届いたメールを取り急ぎ以下に引用します。

The MOMENTE Version 1998 was recorded at the WDR with the radio choir of the West German Radio and the instrumentalists came partly from the MusikFabrik, Schlagquartett Cologne and with Antonio and Massimiliano Viel Synthesizer.
Rupert Huber conducted and the soprano was Angela Tunstall. MOMENTE was performed in 1998 3 times in Cologne, Zuerich and Paris with the sound projection of Stockhausen. Afterwards it was recorded in Cologne, but without Stockhausen. Also the mix-down was made by WDR, not by Stockhausen.

We bought the rights from WDR because it will be interesting the compare the 1972 version and the 1998 version. At the moment Antonio is working on correcting the MOMENTE score which we hope to publish next year.

1998年に録音された「モメンテ」の新録音が3月頃に発売される模様です。マスタリングも終わり、現在ブックレットの制作中との事です。

おそらくWDRに録音した音源でソプラノ・ソロは「金曜日」のエーファ役も務めたAngela Tunstallだと思います。

あと、KLANG第3作目の(アコースティック)ピアノのための24の連作も完成間近のようです。24曲目を作曲中という情報までこちらに届いています。

まだ内容はスカスカですけど、ここ5年の間に発売されたものを中心に収録曲、演奏者、録音などの基本データを入力しました。
以下はその目次としてのリンクです。

更新情報です。

ケージ「ソング・ブックス」の記事の続きを追加しました。
http://matsudaira-takashi.jp/archive/

この記事を書いたついでに、「龍安寺」「ソング・ブックス+冬の音楽」の録音のリミックスもしました。
どちらもCD-Rに焼いておいた録音素材と同時に生演奏を行ったのですが、あとで聞いて見て
生演奏と録音音源の音量、音色のバランスが良くなくて気になっていたのです。
マルチで録音していた訳ではないので、ステレオのライヴ録音にCD-Rに焼いた音源のマスターをミックスするという荒療治を施しましたが、音源を重ねるタイミングや音量、音質を細かく調整したので、かなり良い感じになりました。
両方足して演奏時間50分くらい、どちらも録音の少ない曲(あるいはヴァージョン)なのでどこかからうまくCDとして発売できるといいのですが。。。

あと、更新が進まないシュトックハウゼンCDガイドですが、ごくわずか記事を増やしました(CD79打楽器作品集の一部)。
当ブログで紹介したものも、とりあえずそちらにも貼り付けておきました。

http://matsudaira-takashi.jp/kstcd/

どうでもいい話ですが、HPの更新って盆栽の世話につながるところがあるな、とよく思います。

wtp.jpgラ・モンテ・ヤングの録音音源はもともと種類が少ない上にそのほとんどが極めて入手困難ということは良く知られています。その中でも最もレアなのがこの「The Well-Tuned Piano」(CD5枚組)でしょう。純正律に調律されたピアノを5時間引き続けるトンデモな作品ですが、一度聴き始めるとそんな異様な演奏時間の長さを忘れてしまうくらいにその美しく神秘的な音響にのめり込んでしまいます。

ジャケット画像はAmazon.co.jpへのリンクになっていますけど、現時点で最安値の65000円はかなり「お買い得」といえます(汗)。
他の出品者の付けた値段を見ると98万円(!)というとんでもない金額が付いていますし、Amazon.comで調べてみてもそこまではいかないにしても20万円を超える、普通の神経ではとても買う気のしない値段設定になっています。

廃盤になったままなのでこういう異常な事態になっているのですが、100万円近くを出してこのCDを手に入れて、後で1万円弱で再発売なんてことになったら気絶してしまうでしょう。

昨年演奏したケージ「ソング・ブックス」のリアリゼーションを文章にまとめたものを以下のページにアップしました。

http://matsudaira-takashi.jp/archive/song1.html

まだ半分ほどの記述ですが、改めて文章にまとめてみてケージの演奏は何と準備に手間がかかるのだろう、と再認識しました。

sekitei.jpg

3年前のコンサートに関する記事を今さらという感じですが、ケージの「龍安寺」のリアリゼーションに関する記事をアップしました。
http://matsudaira-takashi.jp/kuerten/doshisha3.html

同じコンサートでケージの「4分33秒」や「アリア」もやりましたが、そのリアリゼーションに関する記事(以前からアップしているものです)も合わせてお読み頂ければと思います。
http://matsudaira-takashi.jp/kuerten/doshisha1.html

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おしらせ

双子座三重奏団うるう日ライヴ
2012年2月29日19:00-
門仲天井ホール

双子座2012チラシtogo.jpg

中川俊郎:バッハーズ・アロウ
森田泰之進:こうふくのしま
鈴木治行:蛇行
山本哲也:スライドホイッスル三重奏曲
ケージ:ラジオ・ミュージック
ほか

出演:
曽我部清典(トランペット)
中川俊郎(ピアノ)
松平敬(声)

コンサート詳細はこちらまで

■タリス:40声のモテット
(一人の歌手による多重録音)

ご試聴、ご購入は以下まで
iTunes
e-onkyo music
OTOTOY

■松平敬 1stアルバム
《MONO=POLI》

 マショーからケージまでの声楽アンサンブル作品を、多重録音によってすべて一人の声のみで演奏したアルバム。
 16声部のリゲティ《ルクス・エテルナ》も収録。

ENZO Recordings
EZCD-10006
平成22年度文化庁芸術祭
レコード部門優秀賞受賞作品

文化庁芸術祭シンボルマーク

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ご購入は以下まで:
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