2006年5月アーカイブ

ウード奏者のハムザ・エルディーンが亡くなったそうです。>>ソース
といってもこの人のことを知っている人はそれほど多くないかもしれませんが、私は一度だけこの人と食事をしたことがあります。
学生時代に友人たちと渋谷のライブハウスで行われたクロノス・カルテットのライヴに行ったのですが(ライヴハウスで弦楽四重奏の「ライヴ」というのは当時かなり衝撃的でした。たしかジョン・ゾーンの曲などもやっていたと思います。もちろん彼らの18番のジミヘンも。)、そこで一曲ハムザ・エルディーンが打楽器でゲスト出演していたのです。アラビア音楽特有の(西欧の音楽の基準からすれば)微分音が印象的な曲でしたが、ライヴが終わってどこかで食事を取ろうかとうろうろしていたらハムザ・エルディーンとばったり出くわして、さっきのライヴは面白かったなどと話しかけたら、一緒に食事をしよう、みたいな流れになりました。

何の話をしたのかは今となってはほとんど記憶がありませんが、一つだけ良く覚えているのが、良い音楽家になるためにはルールを破れ、というようなことをしきりに強調していた事です。そうした言葉を形式的なものでないリアルな表現で学生時代に聞く事ができた体験は、私の現在の音楽的な位置にも少なからぬ影響を与えていると思います。
ご冥福をお祈りします。

そのライヴでも演奏された曲は、「PIECES OF AFRICA」というクロノス・カルテットのアルバムに収録されていますが、変な気負いのないこのアルバムはかなり愛聴したものです。

kroafrica.jpg

一年ぶりにシュトックハウゼン講習会へ参加する事にしました。
受講料をドイツへ送金するために郵便局に行きましたが、送金手数料があまりに高くなっていてびっくりしました。
今まで1件につき1000円だった手数料が4月から2500円に値上がりしているのです。
噂は聞いていましたが、実際現実を目の当たりにするとガーンとなってしまいます。
講習会の受講料は5万円ほどなので1500円の違いはそれほどでもありませんが、今後シュトックハウゼン出版へCD代金の送金をすることを考えると頭が痛いです。
2〜3000円のCDのためにエアメール料金と手数料2500円というのはどう考えても割高でタワーレコードなどでの割高な値段とそう変わらなくなってしまいます。もちろん船便にすれば送料はサービスですし、タワーレコードで新譜が発売されるのも何ヶ月もたってからなので、直接オーダーするメリットは相変わらずあるのですが、楽譜なども一緒にかなりまとめ買いしないと割高感はぬぐえません。

シュトックハウゼン出版がクレジットカードの取り扱いをしてくれればそうした悩みも一気に消え去るのですが、田舎の零細企業ですから厳しいでしょうね。。。
カティンカにはこうした事情も一応メールしてみようかとは思います。

NYの新しいアップルストア、おとぎの国の建物のようです。

Apple Store - Fifth Avenue - Gallery

上記タイトルのついた最新のカタログがシュトックハウゼンの公式HPに掲載されています。

http://www.stockhausen.org/stockhausen80_eng.pdf

略歴、作品表、CD・ヴィデオ・書籍の充実したリストなどが含まれていますが、もちろん最新作のKLANGの始めの4作品も作品表の最後に追加されています。
今年のシュトックハウゼン講習会の作曲講座のテーマはKLANG第1時間目「昇天」であることもそこの記述から分かります。

ictus00.jpg
ICTUSレーベルの12枚の良質なフリー・ジャズのアルバムをまとめたボックスセットです。
豪華な装丁で驚きましたが、内容もそれに見合った豪華な内容です。
アンドレア・チェンタッツォのパーカッションを中心に、スティーヴ・レイシー、デレク・ベイリーなど様々なフリー・ジャズの名手との1970年代からごく最近までの共演作が収められていますが、マスタリングが素晴らしく70年代の録音も非常に鮮明に聴く事が出来ます。

詳しい内容はICTUSレーベルのHPをご覧下さい。
http://ictusrecords.com/30/explore.html

hajitake.jpg芸術新潮2006年05月号に「はじめての武満徹」という特集記事があります。武満初心者のための簡単なCDガイド程度のものかと思っていましたが、中身はなかなか充実しています。若き日の貴重な写真、様々な自筆譜のカラー写真、「コロナ」などの図形楽譜、武満が愛用していたギターやピアノ、そしてけん玉の写真など、眺めているだけでも非常に楽しい資料が満載です。武満が音楽を手がけた映画のポスターなども沢山のっていますし、武満が書き綴った料理のレシピのメモなども楽しいです。個人的に気に入ったのが和田誠氏による、「小さな空」などのソング4曲の絵本風にまとめられた楽譜です。小沼純一氏による「武満徹を聴く一週間」というCDガイド的なものもありますが、全くの武満初心者がここで紹介されているCD、DVDを聴こうとすると、かなりお腹いっぱいかな、という分量に思わず苦笑してしまいます。しかし、実際にはその何倍もの莫大な音源があるわけで、小沼氏も相当苦労してこれだけに絞ったのかな、と思います。

lotb.jpgとにかくゲンスブールの女装が「キモい」このアルバムですが、サウンドもユルユルの「キモい」仕上がりになってます。なんともチープで、ファンクになりそこねたデジタル・ビートと、「どーでもいい」ゲンスブールの鼻歌もどきのヴォーカルで埋め尽くされています。タイトル曲のLove on the BeatのBeatはフランス人にはBite(フランス語で「チ○○」)に聴こえるようで(実際、ビートではなくビトと言っているように聞こえます)、「チ○○でLove」ということで、あ〜あ、という感じです(汗)。他の曲の歌詞もそうしたノリで、「雌犬のハーレイ」というかつての恋人ブリジット・バルドーをパロディーにした曲などもあります。そしてアルバムを締めくくるのが、愛娘シャルロットとの禁断にして必殺のデュエット「レモン・インセスト」。ショパンの「別れの曲」に何ともエロティックな歌詞を付けたいかがわしい名作ですが、ゲンスブールはショパンの音楽の持つ退廃性とエロティシズムをその辺のピアニストよりもよほど理解しているなと、いつも感心してしまいます。

そういえば、巷では「エロカッコいい」という言葉が最近流行っていたようですが、ゲンスブールこそ、この言葉がもっとも相応しいミュージシャンではないでしょうか。

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おしらせ

双子座三重奏団うるう日ライヴ
2012年2月29日19:00-
門仲天井ホール

双子座2012チラシtogo.jpg

中川俊郎:バッハーズ・アロウ
森田泰之進:こうふくのしま
鈴木治行:蛇行
山本哲也:スライドホイッスル三重奏曲
ケージ:ラジオ・ミュージック
ほか

出演:
曽我部清典(トランペット)
中川俊郎(ピアノ)
松平敬(声)

コンサート詳細はこちらまで

■タリス:40声のモテット
(一人の歌手による多重録音)

ご試聴、ご購入は以下まで
iTunes
e-onkyo music
OTOTOY

■松平敬 1stアルバム
《MONO=POLI》

 マショーからケージまでの声楽アンサンブル作品を、多重録音によってすべて一人の声のみで演奏したアルバム。
 16声部のリゲティ《ルクス・エテルナ》も収録。

ENZO Recordings
EZCD-10006
平成22年度文化庁芸術祭
レコード部門優秀賞受賞作品

文化庁芸術祭シンボルマーク

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ご購入は以下まで:
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TOWER RECORDS ONLINE
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