2006年9月アーカイブ

せっかく買い替えたiPodが動画も見られるので、YouTubeで拾った動画をiPodに転送するのがマイブームになっています。

YouTubeの動画ファイルは一見ダウンロード不可能に見えますが、実はブラウザ上でほんの少し工夫するだけでダウンロードできます。ただしその方法で大量にダウンロードするのは面倒なのですが、それを自動的にやってくれるアップル・スクリプトを発見しました。
YouTube_Multi_Download.scpt(2006-06-07)

ここでダウンロードされるファイルの形式はflv(フラッシュのファイル)というものですが再生するためにはやや特殊なアプリケーションが必要ですし、少々使い勝手が悪いのでこれをQuickTimeやiTunesで開けるようにmp4へ変換するiSquintを使いiTunesのライブラリへ登録すると、そのままiPodにこれらの動画を転送することが出来ます。

ちなみにこれらの情報は以下のサイトよりゲットしました。
Mac OS XでYouTubeから flvダウンロードとflv再生と変換

iPodは電車の中などの出先で使うものなので、ヴィデオ再生が出来るといっても集中して長時間見る必要のあるDVDなどは見られる必要はなく、むしろ、画面サイズも録画時間も少ないYouTubeの動画のようなものがしっくりくることに気付いたのです。

iPodを大容量、ギャップレス再生対応のものに買い替えたこともあり、シュトックハウゼンの7つのオペラからなる「光」全曲をiTunesで読み込みプレイリストを作ってみました(個人使用用途ですので若干の表記の不統一はご容赦下さい)。全曲まとめたCDの発売されていない「水曜日」と「日曜日」のジャケットはとりあえず代用品です。あと唯一CD化されていない「水曜日」のMICHAELIONは初演のヴィデオからの音声を取り込んだものです。

ともかく、これでiPodでいつでも「光」を聴けます(笑)

以下そのプレイリストのスクリーンショットです(クリックで拡大)。

「月曜日」「火曜日」「水曜日」

「木曜日」

「金曜日」「土曜日」「日曜日」

最後の画像の下を見ると分かりますが、全曲通して演奏した合計時間は1日と3時間48分、すなわち約28時間弱(!)となり総ファイルサイズは1.5GBです。それでも80GBのiPodの容量を考えれば40分の1以下、微々たるものです。
「光」が余裕ならヴァーグナーの「指輪」全曲を取り込むのはもっと楽ということですし、彼の主要オペラを全て取り込むことすらそれほど無茶ではないということになります。

Apple Store(Japan)
新しいiPodを購入しました。80GBのものです。
これで我が家のiPodは4つ目になります(汗)。

液晶がカラーになって写真や動画も取りこめる、という段階ではそれほど購入意欲が沸かなかったのですが、今回の最新型で遂にギャップレス再生に対応した、ということと、80GBという大容量に魅かれて我慢出来ず購入に踏み切りました。
今まで使っていたのは20GBのタイプでしたが、iTunesのライブラリが40GBにもなってかなり窮屈な思いをしていたのです。

今までのiPodではライヴ・アルバムやオペラなどのトラック間に無音状態無しで続いていく時に一瞬音が途切れる、というちょっとした事ですが非常に重大でもある問題を抱えていて、iTunesに読み込む時に大きな一つのトラックとして読み込むことによって音切れの問題は解決する代わりにファイルが大きくなりすぎて頭出しが困難になるというジレンマを抱えていましたが、この最新型のiPodでそうしたアルバムでも音切れなしに再生出来る、という「当たり前」のことがようやく可能になった訳です。

私がモノクロ画面のiPodをかなり長い間使っていたので、再生中のアルバムのジャケットが表示されたり、写真やヴィデオが実に美しく表示されることに驚きました。
モノクロだと何をやっているのか分かりにくかったソリテアもカラーで見やすくなりましたし(ま、おまけ機能なのですが)、多少不器用ながらも検索機能も加わり大満足です。
その他、細かい機能の改善も行われていています。

まだまだ容量もあるので「光」全曲iPodに突っ込んでみましょうか。。。

シュトックハウゼンの公式HPに来年夏までの演奏予定がアップされていますが、KLANGの新作についての情報もありましたので以前から分かっている「3時間目」の情報も加えて紹介しておきます。

2007/5/7ローマ
KLANG 6時間目:COSMIC PULSES electronic music (世界初演)

2007/7/11キュルテン
KLANG 5時間目: HARMONIEN (HARMONIES) for bass clarinet (世界初演)

2007/7/13キュルテン
KLANG 5時間目: HARMONIEN (HARMONIES) for flute (世界初演)

2007/7/17リスボン
KLANG 3時間目:16.-24. NATÜRLICHE DAUERN for piano(世界初演)

5時間目ではスージーやカティンカのための作品が、6時間目では電子音楽が、それぞれKLANGでは初登場となります。
来年のシュトックハウゼン講習会のコンサート曲目も発表されていますが、KLANGからは2,4,5,6時間目が演奏され、その他サクソフォーン・アンサンブルのための「左目の踊り」(「光」の「土曜日」より)、4つのトランペットのための「トラッペッテント TRUMPETENT」、「友情に」のトランペット版あたりが気になる演目となっています。

7つのオペラからなる超大作『LICHT 光』を完成させたシュトックハウゼンの現在作曲中のプロジェクトは1日の24時間を音楽で表現した『KLANG 音』(2004-)である。24の作品から構成される予定であるが、現時点で判明している内容は以下のようになっている。

「1時間目:昇天 HIMMELFAHRT」(2004/05)ソプラノ、テノール、オルガンのために 
(2005年5月ミラノ大聖堂で初演)
オルガン・パートは左右の手で同時に異なるテンポで演奏しなくてはならない。
オルガン・パートをシンセサイザーで置き換えた版もある。
リンク:公式ページ上の簡単な解説

「2時間目:喜び FREUDE」(2005) 2台のハープのために
(2006年6月ミラノ大聖堂で初演)
2人のハーピストは演奏しながら歌も歌う。歌詞は24行のVeni Creator Spiritusで各行がこの作品の24の音楽的モメントに対応している。
リンク:公式ページ上の簡単な解説

「3時間目:自然の持続時間 NATÜRLICHE DAUERN」(2005/06)ピアノのために
(2006年2月NYにて1曲目、2006年7月ドイツ、キュルテンにて2-15曲目を初演。
2007年7月リスボンにて16-24曲目を初演。)
ピアノの持続音の自然な減衰時間やピアニストの呼吸の長さなどに基づいた非メトロノーム的テンポでリズムが決められ、それ自体が24の作品から構成される。

「4時間目:天国への扉 HIMMELS-TÜR」(2005)打楽器奏者と子供のために
(2006年6月イタリア、ルーゴで初演)
6つの異なる素材でできた木のドアを打楽器奏者が様々な方法で叩き続ける異色作。

「5時間目:ハーモニー HARMONIEN」フルートまたはバス・クラリネットのために
(2007年7月ドイツ、キュルテンにて初演)
管楽器の広音域にまたがる素早いアルペッジョの加速や減速によってメロディーとハーモニーの領域をつなぐ。

「6時間目:宇宙の脈動 COSMIC PULSES」電子音楽
(2007年5月ローマにて初演)
24層のパルス風(ただししばしばテンポの変化を伴う)のメロディーのループが8チャンネルの空間で複雑に重なりうごめく強烈な電子音楽。

「7時間目:バランス BALANCE」バス・クラリネット、イングリッシュ・ホルン、フルートのために
(2008年8月ケルンにて初演予定)

「10時間目:輝き GLANZ」ファゴット、ヴィオラ、クラリネット、トランペット、トロンボーン、オーボエ、チューバのために
(2008年アムステルダムにて初演予定)

私がシュトックハウゼンから直接聞いた話によると「楽園の窓」「天国への階段」といったタイトルの作品を予定しているとのこと。

「シリウス」(1年の12ヶ月)、「光」(1週間の7日)、「KLANG」(1日の24時間)と作曲してきたシュトックハウゼンの来たるべきプロジェクトは「1時間」に関する作品となる予定である。それも完成したら題材が「1分」「1秒」と瞬間に向かってどんどん小さくなっていくのだとか。

[リンク]
KLANGについての作曲者自身のコメント
2006年のシュトックハウゼン講習会での1時間目〜4時間目の演奏について

昨日、東工大のコーラスのヴォイス・トレーニングをした時に、ある学生がその模様をパソコンのスペクトル解析のソフトを使って記録しているのを見つけ、面白そうだったのでそれをヴォイス・トレーニングを受ける学生に見せながらレッスンしてみました。
声の「響き」の良し悪しはある程度、声の倍音成分の分布の仕方から分析出来るので、「今の声はうまく鳴っていないからこのあたりの周波数の倍音があまり出ていない」、などと言ってそのソフトが書き出すグラフを見ながら指摘出来る訳です。もちろん私が同じパッセージを歌って倍音成分の違いを目で比較させることも出来ます。
スペクトルとは直接関係ありませんが、レガートが出来ないと各音の間の音量が一瞬下がるのも一目瞭然ですから、学生に自覚症状を持たせる上でも有効です。

音を聞いて響きの違いを判断出来るのがベストなのですが、東工大生のような理系の学生にはスペクトル解析をしたグラフを見せた方が納得しやすい、というのが興味深かったです。

私も、普段耳で感覚的に捉えていることを、「科学的」に確認することができて新鮮な体験でした。

この手のスペクトル解析のアプリケーションはMaxMSPを使えば簡単に作れるので、早速制作してみました(上図、クリックで拡大)。
ついでにオシロスコープやレベルメータもくっつけておきました。

上図は私の声をMacの内蔵マイクでひろったものをスペクトル解析したものですが、母音の変化やピッチの変化が視覚的に分かるかと思います。ちなみに右側のほうはホーミーをやってみたものですけど10000Hz近くの高音域(グラフ上方)も良く鳴っていることが興味深いです。

歌の練習で使えそうなものとしてVocal Labというのも面白いですが、これは歌ったピッチをグラフで記録していくもので音程感覚を鍛え上げるのに役立ちます。
下のスクリーンショットでは4分音の練習もやっています(右側)が、こうやって見ると思ったよりもピッチが不安定であることが痛感されます。
予断ですがこのソフトの描く図形はケージの「龍安寺」のスコアを思い起こさせます。

soundgrammar.jpg

久しくアルバムの途絶えていたオーネット・コールマンの新譜が遂に発売されました!
(前作のヨアヒム・キューンとのデュオ・アルバムが10年前の録音でした)

内容は予想されるとおり、ここ数年活動を続けているツイン・ベースによるカルテットのライヴ録音となっています。

Ornette Coleman: sax, violin, and trumpet
Denardo Coleman: drums and percussion
Gregory Cohen: bass
Tony Falanga: bass
録音:2005/10/14 ドイツ

1. Jordan
2. Sleep Talking
3. Turnaround
4. Matador
5. Waiting for You
6. Call to Duty
7. Once Only
8. SONGX

二人のベーシストがアルコとピッツィカート、高音域と低音域を弾き分けることにより、サウンドの透明性を保ちつつ4人が自由自在な演奏をすることを可能としていますが、かなりのリハーサルやライヴを重ねたのでしょう、バンドとしてのまとまりも抜群です。
最後のSong Xでオーネットがヴァイオリンに持ち替え、ドラムと3人の弦楽奏者という面白い音色の組み合わせでアドリブをやる構成も秀逸でした。

これを起爆剤にどんどんアルバムを発売して欲しいものです。

本日は洗足音大の現代音楽奏法講座でゲストとして参加してきました。
メンバーは以下の通りです。
(双子座三重奏団+αという感じです)

曽我部清典(トランペット、司会)
中川俊郎(ピアノ)
神田佳子(打楽器)
溝入敬三(コントラバス)
松平敬(声)

それぞれのメンバーのデモンストレーションをやった後、最後に全員で合同演奏という構成でしたが、そこで滝廉太郎の「花」をスペシャル・アレンジで演奏しました。
春の双子座三重奏団のライヴでもアンコールとしてやりましたが、そのアレンジをベースに最後にかなり長めの即興演奏の部分も加えての抱腹絶倒の演奏となりました。

アレンジといっても口頭で段取りだけ打ち合わせて、あとは流れで即興的にやっていく形式でしたが、メンバー全員が即興演奏も大好きな人ばかりで脱線しまくりのリハーサルもとても楽しかったです。

大学の授業ですが、ほとんど自分の趣味のようなことで楽しませてもらった感じでした。

溝入氏がデモンストレーションでやった自作の「怪盗キクノロと名探偵アキチくん」は語りをしながらコントラバスを演奏するという超絶技巧を必要とする作品ですが、これが作曲、演奏とも実に痛快で、CDも出ているとのことでしたので早速購入しました。
ここで試聴が出来ますので興味のある形はどうぞ。下のジャケット画像はAmazonへのリンクになっています。

nekokoban.jpg

YouTubeにアップされていましたので紹介しておきます。

http://www.youtube.com/watch?v=mrzi4YNhvig

多分これはBBC制作による映像だったはずです。
2000年のシュトックハウゼン講習会での「3xREFRAIN 2000」「SIRIUS」のリハーサル風景や、イギリスでの「木曜日」上演の様子(第二幕の一部の映像が紹介されています)、「KONTAKTE」の制作風景、「ヘリコプター弦楽四重奏曲」の演奏の模様など貴重な映像とシュトックハウゼンのインタビュー映像などから構成されています。

公的なニュースはまだ発表されていないようですが、信頼出来る筋からの情報なのでお知らせします。

優等生的な息子に比べて地味な印象がありますが、オーネット・コールマン、キース・ジャレット、パット・メセニー、ポール・モチアンなどと共演したアルバムで見せる輝きは他の人には真似の出来ないものでした。

ご冥福をお祈りします。

[追記]
訃報を伝える記事を見つけましたのでlinkを張っておきます。
http://home.nestor.minsk.by/jazz/news/2006/09/0501.html

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おしらせ

双子座三重奏団うるう日ライヴ
2012年2月29日19:00-
門仲天井ホール

双子座2012チラシtogo.jpg

中川俊郎:バッハーズ・アロウ
森田泰之進:こうふくのしま
鈴木治行:蛇行
山本哲也:スライドホイッスル三重奏曲
ケージ:ラジオ・ミュージック
ほか

出演:
曽我部清典(トランペット)
中川俊郎(ピアノ)
松平敬(声)

コンサート詳細はこちらまで

■タリス:40声のモテット
(一人の歌手による多重録音)

ご試聴、ご購入は以下まで
iTunes
e-onkyo music
OTOTOY

■松平敬 1stアルバム
《MONO=POLI》

 マショーからケージまでの声楽アンサンブル作品を、多重録音によってすべて一人の声のみで演奏したアルバム。
 16声部のリゲティ《ルクス・エテルナ》も収録。

ENZO Recordings
EZCD-10006
平成22年度文化庁芸術祭
レコード部門優秀賞受賞作品

文化庁芸術祭シンボルマーク

プロモーション・ヴィデオ

ご購入は以下まで:
HMV ONLINE
TOWER RECORDS ONLINE
amazon.co.jp
iTunes

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