前回の記事で取り上げた「ネオンと絵具箱」折りを見て読んでいますが、私の故郷であり大竹氏の現在の制作拠点である宇和島ネタは私にとって奇妙で不可思議な感覚を与えます。
宇和島は非常に小さな町なので、本に書かれているちょっとした場所は大体イメージがつかめるのですが、「年輪ディープパープル」と題されたエッセイには天と地がひっくり返るほどの衝撃を受けました。そのエッセイに登場する「ばあさん」の人となりをうまく表現した大竹氏の文才も素晴らしいのですが、その「ばあさん」の特徴があまりにも私の非常に近い関係の人物に似ていることが、大竹氏と「ばあさん」の出会いのシーンからうかがえました。これはひょっとすると、とドキドキしながら読み進めて行くにつれその確信はどんどん深まっていきました。
その「ばあさん」とはどう考えても私の祖母なのです。
東京の道をぶらっと歩いていると突然、以前故郷にあった「宇和島駅」の看板が表れた衝撃もかなりのものでしたが、なんとなく買った本の中に自分の親戚のことが大きく取り上げられていることにはそれ以上の衝撃を受けました。
私の親戚云々ということをさておいても、単純に面白いエピソードなので一読をお薦めします。


最近は、ローカルなものを取り上げた本が売れているのでしょうかね。
こちら北海道では炭坑廃墟の写真集が密かなブームだったりします。東京ではどうでしょうか。
かくいう自分は、青春を過ごしたマチはダムの底に沈むし、その自治体は破産するし、個人的に寂しいことではありますが、そういう感慨を個人的な憐憫のままにしないで、なるべく普遍的な形でビデオ作品に出来ないかなぁとただいま画策中です。
Final Cutがまだ十分使いこなせないモノで(汗
廃虚本は東京でもよく見かけます。
そういえば大竹氏は大学入学後1週間で休学し、北海道の別海というところの牧場で1年間働いたという経歴がありますが、その場所はご存知ですか?
そのころのモノクロの写真が結構残っているのですが、当時の精神的に鬱屈していたであろう状況が分かる作品ばかりです。