2007年6月アーカイブ

スピーカー・ケーブルを5メートルほど購入し、単線に分断した上で物干し竿のようにそのケーブルをベランダに張り、室内の短波ラジオへ接続します。
「接続」といってもロッド・アンテナにぐるぐる巻き付けるだけですが、これだけでかなり短波放送の受信状態が良くなります。

そして、今日もシュトックハウゼンの「シュピラール」の練習。
去年スージーのレッスンで、「ラジオを友達と思いなさい」とアドヴァイスを受けましたが、ようやくその境地に達しつつあります。
ミヒャエル・フェッターの名演の呪縛から逃れるのは至難の業ですが、あまりそのことに拘りすぎずに謙虚に練習しようと思います。

最近やっている作業(少しずつ書き加わるかもしれません)

・バッハ「マタイ」のイエスのパートの練習。
7月下旬に演奏予定なのです。

イエスの最後の言葉「エリ、エリ〜 אֵלִי אֵלִי, לָמָה עֲזַבְתָּנִי」というのもヘブライ語ですね(詩篇22番冒頭)。せっかくヘブライ語・日本語の対訳本を買ったので原典にあたって調べてます。
指導している合唱団で「ハレルヤ」をやっていますが、これもヘブライ語、「ハレルー・ヤハ הַלְלוּ-יָהּ」です。

・シュトックハウゼン「ピアノ曲X」のアナリーゼ。
あまりの音の多さに、はじめはどこから手を付けて良いか分かりませんでしたが、きっかけさえつかめば思ったよりもシンプルで整然とした構造になってます。
8月23日の大井氏のリサイタルでの上演曲。
(先日演奏中止になったシェーンベルク・川島素晴編「黄金の仔牛の踊り」の初演もここで予定されています。)

ちなみにシュトックハウゼンといえば、「自然の持続時間」でピアノの減衰音が完全に消えるのを待たずに次のフレーズへ行って云々、という感想が多かったので(私も同じことを感じましたが)、ベンヤミンに遅ればせながらメールで聞いてみると、やはりシュトックハウゼンの指示でそうしたということです。はじめは几帳面に音が全部消えるのを待っていたが、待ちすぎずに次へ行くように、と言われた、ということです。
この作品のCDがあと数日で到着するはずですので、そこでさらに詳細にチェック出来るかと思います。

・シュトックハウゼン「シュピラール」の練習
こちらは7月のシュトックハウゼン講習会に備えて。
さすがに1年前にもやっているので、その時は結構あたふたしていた感覚が減り、かなり余裕を持って演奏出来るようになりました。
一見好き勝手に演奏すればよさそうな印象を持たれがちですが、きちんとやろうとすると極めて難しいのです。

しかし、入ってくる短波放送のほとんどが中国語というのは音楽的ヴァラエティの面から問題です。

・iTunes Storeでお買い物
先日紹介したアーノンクール以外にも大量に購入してしまいました。
ベティ・デイヴィス(マイルスの一時期の奥さん)のアルバム、ここでやっと聴くことができましたが、これは激ヤバのファンクで、こんな人と結婚したからこそ70年代のドロ沼のような音楽へと進化できたのかと納得。
ジョニ・ミッチェルの「コヨーテ」(ジャコ・パストリアスとのデュオ・アルバム)もなかなか良いですね。
その他、クリスチャン・ウォルフ、リュック・フェラーリ、ヴァレーズなども購入。

・巨人の星
冬くらいからずっと見続けていますが、やっと3巻目(1巻辺り10枚セット)のDVDに突入、大リーグボール2号もう少しで完成です。
しかし、次回予告で次の回のオチが分かってしまうのはどうなんでしょう。。

iTunes Storeに大量のアーノンクールのアルバムが追加されました。
以下のバナーからアーノンクール関連音源へアクセスできます(要iTunes)。

Nikolaus Harnoncourt

キャシー・バーベリアンと共演したモンテヴェルディ・アルバム、メンデルスゾーンの交響曲、魔弾の射手、バッハのカンタータなど、現在手に入りにくい音源も含め、大量に追加されているだけでも驚きですが、もっとすごいのは価格です。

ベートーヴェンの交響曲全曲、序曲集、ヴァイオリン協奏曲、荘厳ミサ、プロメテウスの創造物すべて合わせて1500円というのが最も凄まじいですが、その他お買い得価格のものも多いです。ただし、同種の音源の違うフォーマットの物が重複して登録されていて、買い方によって安くなったり高くなったりするのでこれには注意が必要です。

ベルリン・フィルとのブラームスの交響曲全集など、ずっと気になっていて買わずじまいだった音源がいくつかあったので、まとめていろいろ購入しました。

音質的にはCDを買った方が良いのですが、忙しくて家でゆっくり聴く時間がなく、出先でiPodでの聴取がほとんど、というのと(この状態で聴くには十分な音質)、現時点ですでに大量のCDが家に溢れているので、スペース節約という目的もあり、iTunes Storeは結構お世話になっています。

ひそかにジョン・ケージのナンバー・ピースがそれなりに充実していたり、ジャズ系だとブルーノートの古典的なアルバムが1000円以下で買えたりと、うまく使うと手軽に様々な音源を集めることが出来ます。

無事、かどうかは分かりませんが、なんとか終わりました。

1週間の間に4つの本番(大作ばかり)を抱えた大井氏とのリハーサルの時間の確保があまり出来ず、不安もいっぱいでしたが、逆にステージに立ったら思い切り開き直り、却って思い切った演奏ができました(少々雑なところもあったかと反省もしますが)。

声とピアノという同じ編成で、初期から晩年のシェーンベルクの作風の変遷を辿るコンセプトを理解して頂けた方も多く、嬉しく思います。

かなりの不安材料であった集客も、雨にも関わらず大量に出た当日券も幸いして、こちらの想定していた最大の人数になりホッとしました。

「ピエロ」「ワルシャワ」ともに指揮者無しでは非常にアンサンブルの大変な作品ばかりで、あまりの集中度合に帰宅後抜け殻のようになってしまいましたが、大井氏は火曜日にバッハの「フーガの技法」全曲をクラヴィコードで演奏するパワーをまだ持ち合わせています。
私ももっと精神を鍛えなくてはなりません。

明日のけやきホールでのシェーンベルク企画のチケット、CNプレイガイドはすでに発売を終了していますが、まだ残席はあります。当日券も発売予定ですが、10日の午前7時までの申込は前売扱いとしますので、私まで直接メッセージを送信して下さい。

ご来場を心よりお待ちしています。

[お詫び]
本公演で演奏を予定していましたピアノ・ソロ版「黄金の仔牛の踊り」(川島素晴編曲)は、演奏者の都合により今回は演奏中止となりました。大井浩明氏は別の機会でこの作品を取り上げる予定ですが、演奏会場及び本サイトで詳細をお知らせする予定です。

10日のシェーンベルク企画のために川島素晴氏に委嘱した「モーゼとアロン」の「黄金の仔牛の踊り」のピアノ・ソロ版はものすごいことになっているようです。この複雑なオーケストラ曲をピアノ・ソロに編曲するという話自体がかなり無茶なのですが、川島氏の解説によると「演奏不可能に限りなく近い超絶技巧を終始継続する、大変な難曲」ということで大井氏の演奏がどのような壮絶なものになるのか非常に興味深いです。

リスト編曲によるヴァーグナーの「タンホイザー」序曲などもかなりの難曲ですが、そうした作品をはるかに超えたものなのではないかと個人的には期待してます(仕上がってはいますが、譜面はまだ見ていません)。

牛の話が出たので動物繋がりで猫ネタも。
先月の双子座三重奏団・三位一体ライヴで演奏したロッシーニの「猫の二重唱」のイントロとして生演奏にかぶせた猫の鳴き声の録音(mp3)を以下にアップします。

http://matsudaira-takashi.jp/sounds/cat_duetto.mp3

ただ猫の鳴き声の録音を流すだけではつまらないので、ちょっと「ダブ風」にディレイをかけたりピッチを変えたりしてますけど、所詮お遊び、製作時間30分ほどの作品です。

前回の記事でも触れた「ワルシャワの生き残り」の最後に男声合唱で歌われる「聞け、イスラエルよ」の含まれる申命記第6章のヘブライ語と英語の対訳はこちらで見ることが出来き、ヘブライ語による朗読も聞くことができます。
http://www.mechon-mamre.org/p/pt/pt0506.htm

リンク先を辿れば旧約聖書全体の対訳と朗読の任意の箇所へアクセス出来ます。

シェーンベルクの声楽曲でヘブライ語を歌詞にしたものには最晩年に作曲された合唱曲「深き淵より作品50B」があり、これは詩篇130番を歌詞にしています。
6声のアカペラ合唱のための作品ですが、線的なポリフォニーと音程の記譜されていない語りの絡み合う効果が非常に素晴らしく、あまり注意を向けられることはありませんが、実はものすごい傑作だったりします。

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おしらせ

双子座三重奏団うるう日ライヴ
2012年2月29日19:00-
門仲天井ホール

双子座2012チラシtogo.jpg

中川俊郎:バッハーズ・アロウ
森田泰之進:こうふくのしま
鈴木治行:蛇行
山本哲也:スライドホイッスル三重奏曲
ケージ:ラジオ・ミュージック
ほか

出演:
曽我部清典(トランペット)
中川俊郎(ピアノ)
松平敬(声)

コンサート詳細はこちらまで

■タリス:40声のモテット
(一人の歌手による多重録音)

ご試聴、ご購入は以下まで
iTunes
e-onkyo music
OTOTOY

■松平敬 1stアルバム
《MONO=POLI》

 マショーからケージまでの声楽アンサンブル作品を、多重録音によってすべて一人の声のみで演奏したアルバム。
 16声部のリゲティ《ルクス・エテルナ》も収録。

ENZO Recordings
EZCD-10006
平成22年度文化庁芸術祭
レコード部門優秀賞受賞作品

文化庁芸術祭シンボルマーク

プロモーション・ヴィデオ

ご購入は以下まで:
HMV ONLINE
TOWER RECORDS ONLINE
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