カッチーニ「アヴェ・マリア」の作曲者

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10年前程から突然有名になったカッチーニの「アヴェ・マリア」ですが、一聴して初期バロックの作曲スタイルと異なる作風(むしろ「シヴァの女王」などの古いスタンダード曲を思わせます)から、きっとこの曲は偽作だろうと思っていました。
以前から色々調べていましたが、遂にそれなりに信憑性の高い情報を見つけました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Vladimir_Vavilov

このサイトの情報によるとロシアのギター、リュート奏者でもある作曲家Vladimir Vavilov (1925 –1973)による作曲とのことです。彼はバロックやルネッサンスの作品と称して自作の曲を発表するということをよくやっていたようで、この「アヴェ・マリア」もそうした作品の一つのようです。ただ、彼はカッチーニ作とは称していなかったとのことで、どういう経緯でカッチーニ作曲というクレジットが広まったかはいまだによく分かりません。

こちらのサイトにはこの曲が有名になった経緯が書かれていますが、そのきっかけとなった録音で歌ったInessa Galanteはどこかでこの曲を(カッチーニ作曲と信じて)聴き、それを楽譜に起こした、とのことです。

もし、この話が本当だとすると、「アヴェ・マリア」まだ著作権の生きているVavilovの作品となるので、彼の遺族に突然著作権料が支払われることになるのでしょうか?

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あまりの作曲スタイルの相違に、私も偽作を疑っていました。とは言え、ヨーロッパをはじめとする各地域で、イネッサ・ガランテの歌うカッチーニ・アヴェマリア人気が異常なまでに高まっている事には目をみはりました(某店舗に勤めていた頃、彼女のリーフレットを作ったほどです)。

わたくしの店舗で発売した直後でしょうか、突然「金八先生」の中でBGMとして取り上げられたのを知り(関連性は全くないと思いますが)、毎日の様に問い合わせが殺到したのには奇妙な感覚を覚えました。何かサンプリングでもしているのではないかと…15年ほど前に、日本でも一大ブームを引き起こした事があったそうですが、当時の批評家達は誰も取り上げなかったそうです。

彼女はその後続くカッチーニブーム(ギャレット、チャーチなど…)を引き起こした張本人で、オランダでプラチナ・ディスク賞まで取っていますから…もしVladimir Vavilovが本当の作曲者で訴訟を起こしたら…またもや大ブームになるのでしょうか…先行きの気になるニュースをありがとうございました。

>もしVladimir Vavilovが本当の作曲者で訴訟を起こしたら

もう30年以上前に亡くなってますからねぇ。
遺族が訴えるという可能性もありますが。

少なくとも本人は作曲者不祥の「アヴェ・マリア」として発表したので、あとから著作権を主張できるのかも微妙な気もします。

楽譜の出版社、CD会社もしばらく知らないふりをするのではないかと思いますが、vavilov caccini ave mariaなどで検索するとかなりこの情報がでてくるので今後の対応を興味深く見る事にします。

いずれにしても、本人はこの作品がこれほど有名になることを知らずに亡くなってしまった訳です。

カッチーニの「アヴェ・マリア」と聞くと語感的にもきれいですが、ヴァヴィロフの「アヴェ・マリア」と聞くとなんだかゴツゴツしていて、ここまで売れたかどうかは疑問です。

ちなみにJASRACのデータベースで調べるとカッチーニの「アヴェ・マリア」の作曲者はカッチーニで著作権消失(PD)となっています。

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