
この映画はダライ・ラマ14世の半生を描いたものです。
彼の幼少時代にはじまり、即位、中国軍の侵攻、毛沢東との対話、そしてインドへの亡命に至る彼の半生が美しい色彩を伴った映像で描かれています。今チベットで起こっている事の原因の一端を知るのにも役に立ちますが、映像を通してチベットの宗教や文化に触れることで、チベットの素晴らしさを少しでも多くの人に知ってもらえればと思います。
音楽はフィリップ・グラス。彼お得意のアルペッジョを多用したオーケストラの音楽と、重低音の歌声によるチベットの声明などの伝統音楽を巧みに融合したサウンド・トラック(左の画像をクリック)で、濫作気味の彼の映画音楽の中ではそれなりに楽しめる内容になっています。
寺院の中で走り回るネズミにも愛情の眼差しを注ぐ彼のひととなりが描かれるかと思えば、毛沢東に面と向かって「宗教は毒だ」と言われるなど彼の心の苦しみが伺われる場面もあり、チベットの現状を思いながらこの映画を観ると何ともいえない苦しい気分になってきます。
単なる伝記映画に終わらない充実した内容なのですが、残念なのがDVD(右の画像をクリック)がどうも廃盤らしくamazon.co.jpではとてつもない値段のついた中古品があるのみとなっています。
参考リンク:ダライ・ラマ法王日本代表部事務所


廃版と聞くと、見たくなりますねえ(苦笑)。監督は、マーティン・スコセッシですよね?ちょっと前に「ディパーティッド」を見ました。
エバコスさん>
同じ監督ですが、テイストは全然違います。
歴史物系でハリウッド臭が強いとげんなりしてしまいますが(例えば「トロイ」)、この作品にはそういう臭いは(皆無ではありませんが)極力抑えられていて、わざとらしい「衝撃のラスト」もありません。
この映画はドイツのTVで何回か放映したと思います。僕は時間がなくてチラッと見ただけですね。最近は仏教ブームでスーパーあたりにも仏像が売っていますね。ドイツ人は拝むのではなく綺麗なので居間に飾っておく人が多いです。一番仏教を受け入れてくれる宗教がカトリックですね。修道院など共通点が多いからでしょう。
ドイツの民間TVで今オリンピックの電話アンケートやってますが、ボイコットが67%で参加の33%の倍を行ってますね。
お久方ぶりです。
でもってこの記事を見て久々に「クンドゥン」のサントラを引っ張りだしてきて聴いています。このサントラはとっても面白いですね、ほんと。
でもね、実のところ私、この映画は見ていないんです。
ベルトルッチが大好きなんだけど「ラストエンペラー」が大嫌いなのと同じく、マーティン・スコセッシの映画が大好きなだけに彼にとっての「異教」の映画は気が進まなかったのですが・・・。
でもコメントを読ませていただいて見てみようかなぁ、という気持ちに少しなりました。いつか見てみたいと思います。
Kan-noさん>
「遠い国」であるはずのヨーロッパの人の方が、「隣の国」の日本人より関心があるように感じられるのは不思議ですね。。。
シマノフスキーさん>
私はサントラが気に入って映画も見てみた口ですが。。。(笑)
チベット人も中国人も英語でしゃべっているのが若干不自然ですが、チッベット人の視点に立って撮られているので、「異教もの」という感じはあまりしません。
毛沢東はじめ漢民族の描き方に少し悪意が感じられるのはご愛嬌ですが。。
こっちではチベットのニュースが毎日ありますよ。凄く関心があるようです。特集もあります。日本はいつもの島国根性かな?対岸の火事?
昨日誰かさんの歌声を聴いてみました。去年あたりケルンの文化センターでやったようなのですが、自由時間がなく僕は行くことができませんでした。
あれだけの綺麗な声で「現代音楽」とはもったいない(笑)。普通の歌の人だったら儲かるのでオペラの方に行くでしょう。「現代音楽」はいつも声がもう出ないような人が歌うのでもう完全に慣れちゃったとこに、こういうのを聴かせられるとびっくりします。
誰かさんは誰でしょうね(笑)
ちなみに、少なくとも日本はオペラでは儲かりません。日本で歌だけで暮らせるクラシック歌手は10人もいないでしょう。
ドイツですらかなり上手い人でもソリストとして生計を立てるのが難しく、放送局や歌劇場のコーラスの団員で暮らしている人も多いと聞きます。
ええそうです。要は日本人は役が無いのですね。でもダルムシュタットなどの現代音楽に出てくる歌手はみんな声を壊してオペラで使い物にならなくなったような歌手ばっかりなので、僕はリートなどを書くのをとても躊躇していました。あの声でやられたらせっかくがんばって書いてもたまらないですね。ということで今まで楽器志向でしたね。合唱だと声が混じるのでまだ良いのですが、独唱だと逃げまくっていましたね(笑)。