MILES FROM INDIA

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milesindia.jpgマイルス・デイヴィス同窓生とインドのミュージシャンの混成バンドによるマイルス曲集です。プロデュースは「オン・ザ・コーナー」のボックス・セットの制作も手がけたボブ・ベルデンです。ここで取り上げられている曲目をみると、So WhatやAll Bluesのような「クラシック」な名曲だけでなく、Spanish Key、Ife(2ヴァージョン収録)、Great Expectationsのような最もマイルスが先鋭的だった70年代の渋めの曲もかなり含まれていて、その選曲に呼応するかのようにピート・コージー、マイケル・ヘンダーソン、デイヴ・リーブマン、バダル・ロイなど、その筋の人がみれば思わず唸ってしまうであろうこれまた渋いメンバーが集められています(もちろんロン・カーター、チック・コリア、マーカス・ミラーなどのメジャー所も押さえています)。

こんな渋い選曲と人選だからきっと凄いアルバムに違いない、という期待と、単なるお祭り企画の色物の駄盤ではないかという不安が交錯する中聴き始めてみると、なかなか良い仕上がりで安心しました。

アルバム1曲目はSpanish Keyというタイトルなのになぜかインド音楽とジャズがミックスされていますが、両者が違和感なく結びつけられたこのアレンジを聴いて、アルハンブラ宮殿経由でスペインの旋法とインドのラーガがリンクしているという事に気付かされました。そもそもマイルスが追求したモード技法はスペインの旋法と同様、インドの音楽理論にも繋がりやすい所があり、70年代にはシタールやタブラを取り入れたアレンジも試みていることもあり、マイルスとインドの親和性は実は高いのです。

とはいえ、「マイルスとインドのフュージョン」というコンセプトが空回りして、インド楽器による演奏があざとく感じられる部分もあり、マイルス同窓生バンドにありがちな、テクニックも音楽性も申し分ないけれども空虚な演奏結果に終わってしまう場面も少なくありません。
ひょっとするとボブ・メルデンのプロデュースが音楽を整理しすぎて、スリルが足りなくなっているのかもしれません。
逆に、マイルスがいればもっとよくなるはずだ、という過度な期待を私が抱いているだけなのかもしれません。
もっとも、実際にマイルスが加われば、もっと音を厳選して音楽全体にスペースを持たせるのではないかと思います。

このアルバムの中でもっとも健闘しているのがウォレス・ルーニーでしょう。この究極のマイルス・ヲタクが演奏する場面では、マイルスがあたかもそこに立っているかのようにサウンド全体に緊張感が張りつめ、彼のトランペットのサウンドには本当にマイルスの霊が乗り移っているのではないかと信じたくなるくらいに、マイルスへの愛が満ち溢れています。

あと、発見だったのがマイケル・ヘンダーソンのベースのサウンドの面白さです。70年代の録音ではあまり分からなかった彼のサウンドの立体感がバンド全体のグルーヴに絶妙な推進力を与えています。

それにしても、Ifeのスロー・ヴァージョンの音絵巻は涅槃の境地そのものです。

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早速購入してきました。
最初聴いたときには、ちょっと無理があるように思えましたが、だんだん耳になじんできました。
まぁなにより、超保守的なジャズマニアにケンカ売るような企画が好きですね(笑)

そういえば、ギターは標準チューニングである限り、イベリア半島の音型と結びついているので、ロックなどの中にも潜在的にスペインが入っているとかいう話を聞いたことがあります。

バルカンもそうですが、半島の音楽はすごく新鮮に聞こえます。

>超保守的なジャズマニアにケンカ売るような企画が好きですね

それでは、セニョール・ココナッツによるマイルス・カバー・アルバムというのはどうでしょう?

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双子座三重奏団うるう日ライヴ
2012年2月29日19:00-
門仲天井ホール

双子座2012チラシtogo.jpg

中川俊郎:バッハーズ・アロウ
森田泰之進:こうふくのしま
鈴木治行:蛇行
山本哲也:スライドホイッスル三重奏曲
ケージ:ラジオ・ミュージック
ほか

出演:
曽我部清典(トランペット)
中川俊郎(ピアノ)
松平敬(声)

コンサート詳細はこちらまで

■タリス:40声のモテット
(一人の歌手による多重録音)

ご試聴、ご購入は以下まで
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■松平敬 1stアルバム
《MONO=POLI》

 マショーからケージまでの声楽アンサンブル作品を、多重録音によってすべて一人の声のみで演奏したアルバム。
 16声部のリゲティ《ルクス・エテルナ》も収録。

ENZO Recordings
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