昨日の近藤さんのリサイタルへのゲスト出演無事に終わりました。
ご来場下さった皆様、ありがとうございました。
最後に演奏した「ルシファーの夢」(=ピアノ曲XIII)一曲のみの参加で、歌う箇所こそ少ないものの、暗譜で演技を伴って演奏する都合上(オペラ「光の土曜日」の1場面です)、結局は約35分の全曲を把握しておかないと演奏できないので、何度も何度もCDを聴いて沢山練習しました。
練習の過程で、長大なこの作品の構造も理解し、より深く聴く事ができるようになったのも収穫でした。
タイトルの「死んだふり」は作品をご覧になった方だけがお分かりになるかとおもいますが、ルシファーの死をテーマとしたこの曲、一見ものすごくシリアスに見えますが、特に作品後半、本気かギャグか分からないような出来事が連続してあらわれます(もちろんその音響効果の美しさも忘れてはなりません)。
シュトックハウゼン自身による文章によると、実はこの作品ではユーモアが重要な要素となっているのです。
悪魔ルシファーというとおどろおどろしいイメージがあり、この作品も含む連作オペラ「LICHT 光」でももちろん悪役なのですが、彼の登場するシーンがしばしばコミカルに描かれている事は興味深いです。
実演を見て全曲笑いが止まらなかった「ルシファーの激怒」(光の月曜日)しかり、「光の日曜日」の美しい「DÜFTE-ZEICHEN」の中、バス歌手によって歌われるUD(土曜日の香り、印)の下品な「いびき唱法」しかり。
「暦年」(「光の火曜日」第1幕)でルシファーの仕掛ける誘惑も、裸の美女や豪華な料理といったベタで失笑必至な内容です。
敬虔なカトリック信者であるシュトックハウゼンにとって、ルシファーの存在は最も忌むべきものなのですが、そこに敢えてユーモアを交えることにより、その「毒性」を中和しているのかもしれません。
さて、1週間後にはイエスを歌わなくてはなりませんので、悪魔の毒気を薄めるとしましょう。


昨夜は、名演をありがとうございました!
近藤さんのピアノもすばらしかったです。
ズボンが緩そうだったのは、なぜ?(笑)
「黒猫」ですが、「Salve Satanelli!」(第三場)と「あっは〜ん」(第2場)が、好きです。
ルシファーの夢、ブックレットで見ると、ロケットのレプリカ(?)が出てきたりとかするのですが、実演はどうなんでしょう。
エバコスさん>
ご来場ありがとうございました。
ズボンのことはウェストのことなどもあって。。。。(汗
りろさん>
>「Salve Satanelli!」(第三場)と「あっは〜ん」(第2場)
これは、「基本」ですね。
キュルテンでこれを知らなければ、モグリと思われるでしょう(笑
ちなみに「あっは〜ん」は絶対音による音高の指定こそ無いものの、「は」は「あ」よりも約長3度上、「は〜ん」のグリッサンド幅は約短6度下という指定がしっかり付いています。ちなみにテンポは四分音符=85でTermpo exaktと駄目押しまでついています(汗
「ルシファーの夢」のロケットですが、バスが一番最後に歌う所(1〜13まで数える所の手前)で、5発打ち上げられます。一応、そこの歌詞で歌われる五元素(空気、水、土、火、光)と5発のロケットが対応しています。昨日の近藤さんが使ったものは自家製の、ゴムで飛ばす発泡スチロール性のロケットでした。
31日のコンサート聴かせていただきました。大いに堪能しました。
数年前に某掲示板のオフ会でお目にかかりましたが以後ごぶさたしておりました。演奏会のお知らせをメールでいただいたことも何度かありましたが都合がつかず、今回やっと聴くことができました。
現代音楽(新ヴィーン楽派あたりも含めて)は消化不良の演奏を聴かされることも少なからずあり(ある意味当然?)、家でCD聞いてた方がいいや、と思うことが多いのですが、当夜のように手の内に入った演奏で聴ければ話は別です(^^)。
TAKINさん>
ご無沙汰しております。先日はご来場ありがとうございました!
演奏会楽しんで頂けたようで何よりです。
特に今回の「ルシファーの夢」は演劇的な要素もあり、実演で見ないと意味不明のことも多かったと思うので、作品紹介の良い機会になったのではないかと自負しています。