2008年12月アーカイブ
この写真は週末の本番で使用するケージのセット(と自分ヴァージョンの楽譜)です。
アナログとデジタルの混ざり具合がいいですね。
ケージの《声のためのソロ2》は繰り返し演奏していますが、やるたびに同時演奏する相手(曲)が違うので、同じリアリゼーション譜を使っても毎回演奏結果が異なります。
今回は、10月に演奏した時に使わなかった部分の楽譜を使い、任意のノイズ部分にはMacも使って、今までと少し違った色合いになるはずです。ちなみに今回のお相手はソプラノの太田真紀さんによる《アリア》です。
もちろん当日ぶっつけなのでどうなるか予想がつきません。
その他にも、松井茂&中ザワヒデキのコンビによる、ナベアツを彷彿とさせる(というかこちらが本家?)「歌曲」作品もあります。
入場無料、どうぞお越し下さい。
・「声の新領域〜松平敬・太田真紀 現代声楽曲コンサート〜」
日時:12月21日(日)13:30開場/14:00開演
会場:東京芸術大学・千住キャンパス・スタジオA
出演:太田真紀(ソプラノ)、松平敬(バリトン)
ゲスト:橋本晋哉(テューバ)、中川俊郎(ピアノ)
入場無料
プログラム:
中ザワヒデキ《歌曲「順序」より》
シェルシ《アヴェ・マリア》《アレルヤ》
ベリオ《セクエンツァIII》
湯浅譲二《R.D.レインからの二篇》
湯浅譲二《天気予報所見》
松平頼則《朗詠》《二星》
中川俊郎《主の祈り》
ケージ《アリア》+《声のためのソロ2》(同時演奏)
週末は高木正勝さんのコンサートで演奏するため、岩手に行っていました。
10月にやったコンサートと基本的に同内容でしたが、そのコンサートのために1週間びっちりリハを重ねた方々との再会はなんだか同窓会のようでした。
(ちなみに10月のコンサートのステージ写真はこちらにアップされています)
美術館でのコンサートという変わった形態でしたが、満席のお客さんにご来場頂き、気持ちよく演奏できました。スタッフ、出演者とも同じホテルだったこともあり、本番後の打ち上げにも気合いが入りました。
今回限りの「お仕事」ではなく、また一緒に「音楽したい」と思える素晴らしい企画でした。
以下、岩手で撮った拙い写真です。
iPhoneで特定の条件下で撮ると、現実にはありえないような「ゆがみ」が出てくる事を発見しました。
・高木正勝コンサート[タイ・レイ・タイ・リオ]
日時:2008年12月13日(土) 18:30開演
会場:岩手県立美術館 グランド・ギャラリー
*入場無料です。当日、直接グランド・ギャラリーにお越し下さい。
座席数は300程度、17:30より先着順、満席の場合は立ち見となります。
出演:高木正勝(p),田口晴香(vo), ヤドランカ(vo), 松平敬(vo), 熊澤洋子(violin),
金子鉄心(uilleann pipes),ヤマカミヒトミ(fl), OLAibi(per), 佐藤直子(per), 沢田穣治(cb)
映像:高木正勝
・「声の新領域~松平敬・太田真紀 現代声楽曲コンサート~」
日時:12月21日(日)13:30開場/14:00開演
会場:東京芸術大学・千住キャンパス・スタジオA
出演:太田真紀(ソプラノ)、松平敬(バリトン)
ゲスト:橋本晋哉(テューバ)、中川俊郎(ピアノ)
入場無料
プログラム:
中ザワヒデキ《歌曲「順序」より》
シェルシ《アヴェ・マリア》《アレルヤ》
ベリオ《セクエンツァIII》
湯浅譲二《R.D.レインからの二篇》
湯浅譲二《天気予報所見》
松平頼則《朗詠》《二星》
中川俊郎《主の祈り》
ケージ《アリア》+《声のためのソロ2》(同時演奏)
早いもので、もう一年経ちました。
今年は生誕80年ということもあり、たまたまシュトックハウゼン作品を演奏する機会が多かったので、作曲者自身がもうこの世にいないにもかかわらず、ずっと近くにいるようにも感じられました。
シュトックハウゼンの最後の作曲は、亡くなる日の前の晩に完成させたオーケストラ版の「双子座」でした。
このメロディーのオルゴールをシュトックハウゼン本人からプレゼントされたのは一生の思い出ですが、追悼としてこのオルゴールを久しぶりに鳴らしてみました。
テンポが少し遅かったようで、(天国からダメ出しが来そうだったので)ねじをまき直し、スコア通りの四分音符=101のテンポで演奏し、「正しく」追悼しました。
耳を近づけると、機械的なノイズがかすかにゴトゴトとなっていてこれもなかなか味わいぶかいです。
先週末の東大でのシュトックハウゼンをテーマとしたシンポジウム、ワークショップ、コンサートはお陰様で無事に終了しました。
本企画に携わった様々な方には本当にお世話になりました。
特に昨日のスケジュールは、蓋を開けるととんでもないことになっていました。
11時〜13時 「シュピラール」用の機材のセッティング、サウンド・チェック、リハ、「7つの日の歌」のリハ
14時〜15時 「シュピラール」のワークショップ
15時〜16時 「ルシファーの夢」のセッティング、照明、動きなどの打合せ、確認、リハ(時間切れで一部のみ)、「シュピラール」の最終確認は時間切れのため断念
16時〜18時 コンサート本番。「ルシファーの夢」(35分、暗譜、演技付き)、「7つの日の歌」(10分、暗譜、演技付き)、「シュピラール」(20分、演奏内容は不確定)
すべての演目が再演ばかりだったので、何とかできましたが、始めての作品が混ざっていたら、どこかで崩壊していたに違いありません。
「シュピラール」は有馬氏にMAX/MSPによる疑似短波ラジオを作成してもらい、音量バランス、パンなどの操作もお願いしました。私も一部分をKAOSS PADで声を変調させたりディレイをかけたり新しい試みを行ったので、再演にも関わらず全く新しい仕上がりになりました。
シュトックハウゼン絡みは、来春に大きな山場を迎えます。
日本現代音楽協会の企画で50分の大作「AM HIMMEL WANDRE ICH」を演奏予定ですのでご期待下さい。
最後に「シュピラール」のワークショップで映写した1968年前後の作曲活動を時系列に並べたものをここに貼り付けておきます。
「シュピラール」が「7つの日より」の後に作曲されていることを始めとして、+-などによるプロセス作曲、テキストによる直観音楽、もっとしっかりと譜面に定着されたもの、フォルメルによる作品など、様々な傾向のものが入り交じっている事がよく分かるかと思います。
「来たるべき時のために」のセイロンで作曲されたものには、テキストによる「楽譜」にメロディーやリズムの楽譜が付されているなど、直観音楽とフォルメルが結びついている実例は、もっと注目されても良いかもしれません。
1966年 HYMNEN作曲開始
1967年5月 PROZESSION
1967年11月 HYMNEN完成
1968年2〜3月作曲 STIMMUNG(@アメリカ)
1968年(4月)作曲 KURZWELLEN(初演5月5日)
1968年5月7日〜11日作曲 AUS DEN SIEBEN TAGEN
1968年8月作曲 FÜR KOMMENDEN ZEITENより5曲(ダルムシュタット講習会期間)
1968年9月作曲 SPIRAL(@アメリカ)
1969年1月作曲 Dr. K - SEXTETT
1969年1月〜4月頃 HYMNENオーケストラ版(@アメリカ)
1969年9月22日 FÜR KOMMENDEN ZEITEN「INTERVALL」(@コルシカ)
1969年12月〜70年1月 EXPO
1970年2月4日 FÜR KOMMENDEN ZEITENより3曲(@バリ)
1970年2月 POLE(@バリ)
1970年5月1日〜6月20日 MANTRAのスケッチ(@大阪)
1970年7月4日〜7日 FÜR KOMMENDEN ZEITENより8曲(@セイロン)
1970年7月10日〜8月18日 MANTRA(@キュルテン)

