2009年3月アーカイブ

nihondenshi.jpeg圧倒的な情報量がぎっしりとおさめられた「日本の電子音楽」の増補改訂版が出版されました。もともと百科事典なみに分厚かったこの本が、さらに500ページ増やして1100ページを超える超大作となっています。

資料としてもっとも貴重なのは、日本の電子音楽の黎明期で中心的な役割を担った諸井誠氏へのインタビューが追加されたことでしょう。平石博一、三輪眞弘、鈴木治行各氏のインタビュー追加も嬉しいです。

個人的に興味深かったのが、鈴木治行氏がはじめて聴きにいった現代音楽のコンサートが国立劇場でのシュトックハウゼン《シリウス》日本初演の演奏会だったということです。
鈴木氏とは何度かご一緒していますが、そのような話を聞いた事がなかったのでちょっとびっくりしました。

ちなみにこの《シリウス》が日本で演奏されたときは、一番キャッチーなARIESの部分がまだ未完成だったり、スピーカーの品質の問題で作曲者の意図したとおりの音響が実現できなかったりと、不完全な部分が多かったようなので、いつか完全な形で再演されてほしいと思います。

もうあさってですが、以下のコンサートに出演します。
入場無料ですので、お気軽にぷらっとどうぞ。


新宿三井ビルディング「ランチタイムコンサート」
第179回 春の調べ
3月24日 Aプロ12:05〜、Bプロ12:35〜   於:新宿三井ビルLB階
出演:松平敬(バリトン)、工藤あかね(ソプラノ)、福﨑由香(ピアノ)
入場無料

Aプログラム
滝廉太郎:花(工藤・松平)
中田喜直:さくら横ちょう(工藤)
ヴァーグナー:《タンホイザー》より〈歌の殿堂のアリア〉
シューベルト:セレナーデ(松平)
ラヴェル:乾杯の歌(松平)
モーツァルト:《魔笛》より〈愛を感じる男の人達には〉(工藤・松平)

Bプログラム
武満徹:三月の歌(工藤・松平)
フォーレ:月の光(工藤)
越谷達之助:初恋(松平)
ヴァーグナー:《タンホイザー》より〈夕星の歌〉(松平)
いずみたく:見上げてごらん夜の星を(工藤・松平)

http://www.shinjukumitsui55info.jp/event/index.html

「HRP-4Cは、身長158cm、体重43kg(バッテリー含む)で、関節位置や寸法は日本人青年女性の平均値を参考に、人間に近い外観を実現した。」

とのことです。ソース(画像もあり)

顔が妙にリアルですが、以下の動画を見ると、そのリアルさとロボットならではの微妙なぎこちなさのギャップが気持ち悪いです。
でもこれに普通の服を着せたら、人間と間違える人も続出しそうです。

こちらは背中にケーブルがついていますが、なかなか味わい深いです。

ようやく、先日の本番の疲れが取れてきました。

確定申告など雑務がまだまったく手に付いていないのですが、気分転換に、最近作ったシュトックハウゼン関係の資料をアップしました。

先日の《私は空を散歩する》のプログラム・ノートと、昨年の東大でのシュトックハウゼン企画の《シュピラール》のレクチャーのための自分用のレジュメです。

こちらよりどうぞ。

本日のオペラシティ、リサイタル・ホールでの日本現代音楽協会のコンサート、お陰様で、文字通り満席のお客様の前で、無事に演奏することが出来ました。

現音の会員の公募による作品は、どの作品も独自の色があって演奏することが楽しかったですが、最後のシュトックハウゼンは9年前にキュルテンで聴いて以来、ずっと演奏したいと思っていた作品で、これが最高の環境で演奏し、お客さまにも喜んで頂けたようでとても嬉しく思います。

本当にご来場ありがとうございました。

集中的なリハと、本番に対するプレッシャーが強く、本番終わり完全に腑抜け状態です。
したがって本日閉店です。。

前回の日記でもお知らせした8日のコンサートまであとわずかです。

半年以上かけて準備しているシュトックハウゼンの45分の大作「私は空を散歩する」は演劇的要素も伴い暗譜も事実上必須なので、最近はほとんど毎日リハーサルを繰り返してます。
通すだけで小一時間かかるので、返したりするとあっというまに2時間くらいはかかります。

譜面通りに歌うだけでもかなり大変ですが、ひとつひとつきちんとこだわって練習すると
作品の素晴らしさがきちんと立ち現れてきます。
ある側面だけ取り出せば、現在存在する2種類のCD音源よりも完成度が高くなってきたような気も。

はじめのころは4時間かけても全曲さらえなかったので、大きな進歩ですが。

祈ったり、踊ったり、愛しくなったり、霊が出て来たり、鳥になったり、トランス状態になったり、宇宙と交信したり、物語ったり、色々やります。
音自体も面白いのですが、これは実演で面白さが分かる面も多いので、是非とも「見て」欲しい所です。

坪能作品もちょっとしたオペラ仕立てなので、15分弱ですがこちらも暗譜必須。
これだけの暗譜ならそれほど大変でないのですが、シュトックハウゼンの暗譜と並行作業なので、気も狂わんばかりです。
こちらは「女性」として立ち振るわなくてはなりませんが、どうなることやら。。。
こちらもリハリハリハ。。。。

北爪作品も、独特なゆる〜い空気感と、音楽というよりは「おと」そのものと戯れるような音楽性が興味深い作品です。こちらも若干の演劇的センスが必要とされます。
ちなみに、作品冒頭で、私の必殺物まね芸(?)が開陳されます。

森田作品は、譜面は一見バリバリの現代音楽風ですが、音にしてみるとなかなかポップです。
この曲をさらっていて、ひょっとして自分はヒップホップ向きなのか、などと思ってみたり。

気がつくと、普通に歌う曲が一曲もありません。

共演者の組み合わせも微妙に変な取り合わせです。ホルン、リズム・ヴォーカル、マリンバ。
是非ともお越し下さい。

演奏会チラシ(PDF)

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おしらせ

双子座三重奏団うるう日ライヴ
2012年2月29日19:00-
門仲天井ホール

双子座2012チラシtogo.jpg

中川俊郎:バッハーズ・アロウ
森田泰之進:こうふくのしま
鈴木治行:蛇行
山本哲也:スライドホイッスル三重奏曲
ケージ:ラジオ・ミュージック
ほか

出演:
曽我部清典(トランペット)
中川俊郎(ピアノ)
松平敬(声)

コンサート詳細はこちらまで

■タリス:40声のモテット
(一人の歌手による多重録音)

ご試聴、ご購入は以下まで
iTunes
e-onkyo music
OTOTOY

■松平敬 1stアルバム
《MONO=POLI》

 マショーからケージまでの声楽アンサンブル作品を、多重録音によってすべて一人の声のみで演奏したアルバム。
 16声部のリゲティ《ルクス・エテルナ》も収録。

ENZO Recordings
EZCD-10006
平成22年度文化庁芸術祭
レコード部門優秀賞受賞作品

文化庁芸術祭シンボルマーク

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ご購入は以下まで:
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