圧倒的な情報量がぎっしりとおさめられた「日本の電子音楽」の増補改訂版が出版されました。もともと百科事典なみに分厚かったこの本が、さらに500ページ増やして1100ページを超える超大作となっています。
資料としてもっとも貴重なのは、日本の電子音楽の黎明期で中心的な役割を担った諸井誠氏へのインタビューが追加されたことでしょう。平石博一、三輪眞弘、鈴木治行各氏のインタビュー追加も嬉しいです。
個人的に興味深かったのが、鈴木治行氏がはじめて聴きにいった現代音楽のコンサートが国立劇場でのシュトックハウゼン《シリウス》日本初演の演奏会だったということです。
鈴木氏とは何度かご一緒していますが、そのような話を聞いた事がなかったのでちょっとびっくりしました。
ちなみにこの《シリウス》が日本で演奏されたときは、一番キャッチーなARIESの部分がまだ未完成だったり、スピーカーの品質の問題で作曲者の意図したとおりの音響が実現できなかったりと、不完全な部分が多かったようなので、いつか完全な形で再演されてほしいと思います。


>さらに500ページ増やして1100ページを超える超大作
ぅうわあぁ〜!!
でも、その情報量で4000円台というのは良心的かもしれませんね。
定額給付金で何を買おうかなぁと思っていて、欲しかった高価本を買ってもイイかなぁという矢先に、4月に市内で引越をすることとなって、引越経費に没収される予定です(泣)
でも、勢いで「マイルスを聴け」最新版と一緒にアマゾンで、購入ボタンをポチッとしそうです
シリウス日本初演ですが、近藤穣氏がクソミソにけなしていたりしましたけど、演奏会場の問題も大きかったようですね。
万博の球形オーデトリアムなんかは理想的だったのかもしれないと思いますが、いかがでしょう
あの時は、批評的に聞くなどというゆとりもなく、ただただ「こんな世界があるのか」と感じ入っておりました。終わってから、厳しい表情で中央の卓の前に立つ長髪ブロンドのシュトックハウゼンが怖かった。。。紅顔の美少年、中3の秋(ほんとか?)。
りろさん>
シリウスは4人の演奏者が聴衆の前後左右に位置し(一ヶ所4人が客席中央に集まる部分もあります)、さらに8チャンネルのスピーカーが聴衆を取り囲むので完全にフラットな会場でないと色々と不都合が生じてしまいます。
あとものすごい重低音も頻出するのでスピーカーの品質も重要になります。
鈴木治行さん>
そのころは「長髪ブロンド」だったのですね。そのころは私は現代音楽どころか、普通のクラシック音楽すら知らず、「第九」を「大工」だと本気で思っていました。
ちなみに《シリウス》は私が(ほぼ)はじめて実演に接したシュトックハウゼン作品です。
(厳密には、その数年前東京で《コンタクテ》を聴きましたが、あまりにも音響がひどかったのでそれはカウントしていません)