日本の電子音楽(増補改訂版)

| コメント(3)

nihondenshi.jpeg圧倒的な情報量がぎっしりとおさめられた「日本の電子音楽」の増補改訂版が出版されました。もともと百科事典なみに分厚かったこの本が、さらに500ページ増やして1100ページを超える超大作となっています。

資料としてもっとも貴重なのは、日本の電子音楽の黎明期で中心的な役割を担った諸井誠氏へのインタビューが追加されたことでしょう。平石博一、三輪眞弘、鈴木治行各氏のインタビュー追加も嬉しいです。

個人的に興味深かったのが、鈴木治行氏がはじめて聴きにいった現代音楽のコンサートが国立劇場でのシュトックハウゼン《シリウス》日本初演の演奏会だったということです。
鈴木氏とは何度かご一緒していますが、そのような話を聞いた事がなかったのでちょっとびっくりしました。

ちなみにこの《シリウス》が日本で演奏されたときは、一番キャッチーなARIESの部分がまだ未完成だったり、スピーカーの品質の問題で作曲者の意図したとおりの音響が実現できなかったりと、不完全な部分が多かったようなので、いつか完全な形で再演されてほしいと思います。

←前の記事:[告知]ランチタイム・コンサート
→次の記事:シュトックハウゼン遺作出版&日本初演

コメント(3)

>さらに500ページ増やして1100ページを超える超大作

ぅうわあぁ〜!!
でも、その情報量で4000円台というのは良心的かもしれませんね。

定額給付金で何を買おうかなぁと思っていて、欲しかった高価本を買ってもイイかなぁという矢先に、4月に市内で引越をすることとなって、引越経費に没収される予定です(泣)

でも、勢いで「マイルスを聴け」最新版と一緒にアマゾンで、購入ボタンをポチッとしそうです

シリウス日本初演ですが、近藤穣氏がクソミソにけなしていたりしましたけど、演奏会場の問題も大きかったようですね。
万博の球形オーデトリアムなんかは理想的だったのかもしれないと思いますが、いかがでしょう

あの時は、批評的に聞くなどというゆとりもなく、ただただ「こんな世界があるのか」と感じ入っておりました。終わってから、厳しい表情で中央の卓の前に立つ長髪ブロンドのシュトックハウゼンが怖かった。。。紅顔の美少年、中3の秋(ほんとか?)。

りろさん>
シリウスは4人の演奏者が聴衆の前後左右に位置し(一ヶ所4人が客席中央に集まる部分もあります)、さらに8チャンネルのスピーカーが聴衆を取り囲むので完全にフラットな会場でないと色々と不都合が生じてしまいます。
あとものすごい重低音も頻出するのでスピーカーの品質も重要になります。

鈴木治行さん>
そのころは「長髪ブロンド」だったのですね。そのころは私は現代音楽どころか、普通のクラシック音楽すら知らず、「第九」を「大工」だと本気で思っていました。

ちなみに《シリウス》は私が(ほぼ)はじめて実演に接したシュトックハウゼン作品です。
(厳密には、その数年前東京で《コンタクテ》を聴きましたが、あまりにも音響がひどかったのでそれはカウントしていません)

コメントする

アーカイブ

OpenID対応しています OpenIDについて
Powered by Movable Type 4.26

2012年2月

Sun   Mon   Tue   Wed   Thu   Fri   Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29      

その他のブログ記事

おしらせ

双子座三重奏団うるう日ライヴ
2012年2月29日19:00-
門仲天井ホール

双子座2012チラシtogo.jpg

中川俊郎:バッハーズ・アロウ
森田泰之進:こうふくのしま
鈴木治行:蛇行
山本哲也:スライドホイッスル三重奏曲
ケージ:ラジオ・ミュージック
ほか

出演:
曽我部清典(トランペット)
中川俊郎(ピアノ)
松平敬(声)

コンサート詳細はこちらまで

■タリス:40声のモテット
(一人の歌手による多重録音)

ご試聴、ご購入は以下まで
iTunes
e-onkyo music
OTOTOY

■松平敬 1stアルバム
《MONO=POLI》

 マショーからケージまでの声楽アンサンブル作品を、多重録音によってすべて一人の声のみで演奏したアルバム。
 16声部のリゲティ《ルクス・エテルナ》も収録。

ENZO Recordings
EZCD-10006
平成22年度文化庁芸術祭
レコード部門優秀賞受賞作品

文化庁芸術祭シンボルマーク

プロモーション・ヴィデオ

ご購入は以下まで:
HMV ONLINE
TOWER RECORDS ONLINE
amazon.co.jp
iTunes

サイト内リンク