気がつくと、6月の無伴奏ライヴから一ヶ月近くたっていました。立ち見が出るほどたくさんのお客さんにお越しいただき、ありがとうございました。
さて、久々になってしまいましたが、シュトックハウゼンの新しい楽譜、CDの情報です。
5月にケルンでKLANG全曲がまとめて演奏されましたが、それと関連して音源の録音、楽譜の出版も進んでいます。
今回音源として出たのが、15、17、18時間目です。
COSMIC PULSESを再利用した電子音楽に、それぞれバリトン、ホルン、テノールのソリストが加わった作品です。同作品の楽譜も同時に出版されました。
これで、KLANG「午後の部」は16時間目以外のすべてが、揃ったことになります。
逆に5〜12時間目は全く音源が出ていないので、ネットラジオなどで放送された音源の録音を聴くしかありませんが、楽譜は5、7、8、12時間目が出版されています。
6〜12時間目はすべて5時間目《ハーモニー》を三重奏の作品に拡大したもので、すべて同じ楽想を使用しています。
おそらく6時間目《美》(楽譜も音源も未入手)の素材を7時間目以降で再利用しています。
5時間目の5部分からなる構造がそのまま6時間目の構造に対応していますが、7時間目以降では、この5つの部分の演奏順が入れ替えられているアイデアのようです。
楽器編成は各曲ごとに異なるので、奏法が変わっていたり、楽器の音域や演奏能力に合わせて細部が修正されていますが、基本的に同じ楽譜を使い回ししています。
細かい挿入句は、曲ごとに異なっていますが、挿入句自体も使い回しされています。
(例えば10時間目のコーダ部が12時間目の導入部として流用されるなど)
コントラストを重視するシュトックハウゼンが「類似性」に着目した、彼の中では珍しい試みと言えます。
ところで、最新の作品表が公式ウェブサイトにアップされています。
2007年に作られた《ティアクライス》の〈牡牛座〉の五重奏版、前述の《ハーモニー》の派生作品と思われる《KATIKATI》(2006)など、全く知らなかった作品がさりげなく加えられています。
作品表のあとにはCDのカタログがのっていますが、KLANGの未発表の音源もすでにCD番号が決まっているのが分かります。
注目はCD100です。
最後の作曲となった《ティアクライス》のオーケストラ版、ケルン市役所のカリヨン版が入ることは知っていましたが、今まで公式音源のなかった1977年のオーケストラ曲《ユビロイム》が加えられています。
シュトックハウゼンが亡くなって3年がたとうとしていますが、未発表音源がまだまだ予定されているというのは驚きです。


しばらくCDを買っていませんが、100番はぜひ欲しいですね。FM音源を持っていますが、ノイズが気になるので。
ところで、日曜日全曲上演の際は渡欧なさるんですか?
「日曜日」行きたいですね。時期的にも100%不可能、という訳ではないので、検討してみます。