このバス独唱による4つの小品からなる作品は1960年に作曲された。2曲目と4曲目はトロンボーンのための作品、3曲目はサクソフォーンのための作品を転用したものであるが、あたかも声楽のための作品として作曲されたかのように違和感なくアレンジされている。
どの作品も数個のピッチを執拗に繰り返すことにより呪術的な雰囲気を醸し出している。1曲目は2つの3全音 G-des, c-ges、2曲目はただ一つの音 f、3曲目は c を終止音とするフリギア旋法、4曲目は様々なオクターヴの f, fis, a の頻繁な跳躍を中心に構成され、これらの中心音が、微分音や半音による揺らぎ、倍音列を使った即興的な注釈などによって彩られる。
歌詞は他のシェルシの声楽作品と同様、意味のない音素のみから構成されていて、それらは音色の多様さを得るための目的で使用されている。
