John Cage: Music for One(1984)[楽曲解説]

 「Music for」という未完成のタイトルのついた声や種々の楽器のための一連のパート譜は、任意の重ね合わせで演奏可能である。例えば、3人で演奏する場合なら「Music for Three」とタイトルが完成される。
 本日は声のためのパート譜のみを使用した一人の演奏者による演奏である。
 「piece」と「interlude」と名付けられた断片の連なりにより、この作品は構成されている。それぞれの断片の開始時間、終了時間はタイム・ブランケットという晩年のケージが好んだ方法で規定されている(例えば断片のはじめに「2'25"↔3'25"」と記されていれば2分25秒から3分25秒の間の任意の時間に演奏を開始する、など)。
 「piece」は沈黙で区切られた単一の弱音の繰り返しと、レガートで演奏される子音や母音の連なりの2種類のイヴェントの組み合わせで構成されているが、ピッチに関しては全く記譜されていない。
 「interlude」では相対的なピッチとアーティキュレーションの記されたメロディーの断片を自由なヴォカリーズで歌う。
 全体を演奏すると30分になるが、その中の連続した任意の部分のみの上演も可能である。

サイト内リンク

このブログ記事について

このページは、takashiが2008年2月 5日 20:19に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Giacinto Scelsi: Maknongan [楽曲解説]」です。

次のブログ記事は「John Cage: Sixty-Two Mesostics re Merce Cunningham (1971) [楽曲解説]」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。