2006年2月アーカイブ

FREITAG aus LICHT(1991-1994)
・FREITAG-GRUSS
・FREITAG-VERSUCHUNG
・FREITAG-ABSCHIED

出演:
EVA: Angela Tunstall(ソプラノ)
LUDON: Nicholas Isherwood(バス)
KAINO: Jürgen Kurth(バリトン)
ELU: Suzanne Stephens(バセットホルン)
LUFA: Kathinka Pasveer(フルート)
Synthibird: Massimiliano Viel(シンセサイザー)
ライプツィヒ歌劇場合唱団、児童合唱団
中部ドイツ放送児童合唱団
ライプツィヒ・J.S.バッハ音楽学校の児童による管弦楽団

録音:1996年(ELUFAのみ2002年)
ミックス・ダウン:2001年/2002-2003年

WELT-PARLAMENT(1995) for a cappella choir

演奏:南ドイツ放送合唱団
指揮:Rupert Huber
録音:1995/96年


「水曜日」第1場面。ア・カペラ合唱の極致。

ORCHESTER-FINALISTEN(1995/96)
   for orchestra and electronic music

演奏:ASKOアンサンブル
録音:1996年

「水曜日」第2場面。
通常のオーケストラ曲のレパートリーとは逆に、沢山のソロ・パート、ごくわずかの総奏部分という構成になっている。
終始白昼夢のように流れ続ける電子音楽も印象的。

HELIKOPTER-STREICHQUARTETT(1992/93)
   for string quartet, 4 helicopters with pilots and 4 sound technicians
   4 television transmitters, 4 x 3 sound transmitters
   auditorium with 4 columns of televisions and 4 columns of loudspeakers
   sound projectionist with mixing console
   moderator (ad lib.)

演奏:アルディッティ弦楽四重奏団
録音:1995年(世界初演ライヴ録音)、1996年(スタジオ録音)
ミックス・ダウン:1999年


「水曜日」第3場面。4台のヘリコプターに乗った4人の弦楽奏者のための作品。
4人の演奏はヘリコプターのプロペラの音と共に聴衆のいる会場へラジオ中継され、ミキシングされる事により4台のヘリコプターのプロペラ音をともなった弦楽四重奏として成就する仕掛けになっている。それぞれの弦楽器はトレモロやグリッサンドを多用する事によりヘリコプターのプロペラの音と対応するように作曲されている。

離陸時に演奏される序奏部と着陸時に演奏されるコーダに挟まれた主要部では、ミヒャエル、エーファ、ルツィファーの「光」の3声のスーパー・フォーミュラ(とスーパー・フォーミュラの「水曜日」部分の断片)が大幅に引き延ばされて3回演奏されるが(3声の配置、音高、テンポは各回ごとに異なる)、それぞれの声部の各音を4つの楽器が交替しながら演奏するため、3つのフォーミュラが左右に複雑に交錯しながら聞こえる按配になっている。(公式サイトのこちらに楽譜の一部がのっているが8段ある楽譜の上4段がフォーミュラがどのように聞こえるか再構成した「観賞用」楽譜、下4段が各奏者が実際に演奏する楽譜になっている)
しかも前述の通り、こうした複雑な作業はほとんどグリッサンドを伴って行われるため、この3声のスーパー・フォーミュラの空間移動を聴き分けるためには、かなりの集中力を必要とする(そして当然このフォーミュラに親しんでいる必要もある)。従って、この作品は一般によく知られている割には、「光」の初心者にとっては完全に理解する事の難しい「上級者向け」の作品であると言えるかもしれない。
ただし、ルツィファーのフォーミュラに含まれる「アイーンス」「ツヴァーイ」などとドイツ語で数を数える部分は4人の弦楽奏者の声によって交替で「歌われる」ため、この部分の空間移動の効果は容易に聴取できるであろう。その他スーパー・フォーミュラにふくまれる「気息音」「クリック音」などの各種ノイズの指定も、弦楽器の特殊奏法に「翻訳」されて演奏される。

そして驚くべき事はこの曲芸のようなポリフォニーが、互いの演奏を聴く事のできない4台のヘリコプターで演奏されている、という事実である(会場から送られるクリック・トラックを聴いて演奏する事によってテンポを同期している)。一見簡単そうな数を数える部分でテンポがずれたらどうなるか考えればこのことは一目瞭然であろう。
会場に備え付けられた4台のヘリコプターからのモニタ映像、その上部のスピーカーを組み合わせる事によって、3声のフォーミュラの複雑な交錯の空間移動が、4台のヘリコプターの間で行われている事を視覚、聴覚の奏法から確認する事が出来るのだ。

この2枚組のCDには世界初演のライヴ録音とスタジオ録音の2種類の演奏を収録。
ライヴ録音には世界初演時のシュトックハウゼンの司会進行や演奏後の質疑応答なども収録されている。
スタジオ録音は、世界初演の後に書き足したホモフォニックなコーダ部分を含んだ改訂版による演奏。
(Auvidisレーベルからも同一音源のCDが発売されているがこちらはスタジオ録音のみを収録)

BASSETSU-TRIO(1997) for basset-horn, trumpet and trombone
   バセットホルン:Suzanne Stephens
   トランペット:Marco Blaauw
   トロンボーン:Andrew Digby
   録音:1999年

MITTWOCHS-ABSCHIED(1996) electronic and concrete music


BASSETSU-TRIOは「水曜日」の最終場面「MICHAELION」からの派生作品。

DER JAHRESLAUF(1977) for orchestra and tape
演奏:
ハーモニウム:Wilhelm Neuhaus, Günter Hempel, Harald Hoeren
アンヴィル:David Gray
ピッコロ:Kurt Nitschke, Hans-Martin Müller, Josef Heck
ボンゴ:Martin Schulz
ソプラノ・サクソフォン:Hugo Read, Gerhard Veek, Norbert Stein
大太鼓:Christoph Caskel
チェンバロ:Annemarie Bohne
ギター:Theodor Ross

録音:1979年


日本で世界初演された雅楽のための作品の、西洋楽器による版。

CHÖRE FÜR DORIS(1950) for a cappella choir
CHORAL(1950) for a cappella choir
   演奏;
   北ドイツ放送合唱団
   指揮:Karlheinz Stockhausen
   録音:1975年

DREI LIEDER(1950) for alto voice and chamber orchestra
   演奏:
   アルト独唱:Sylvia Anderson
   南西ドイツ放送交響楽団
   指揮:Karlheinz Stockhausen
   録音:1975年

SONATINE(1951) for violin and piano
   ヴァイオリン:Saschko Gawriloff
   ピアノ:Aloys Kontarsky
   録音:1976年

KREUZSPIEL(1951)
   for oboe, bass clarinet, piano, 3 percussionists
   演奏:
   ロンドン・シンフォニエッタ
   指揮:Karlheinz Stockhausen
   録音:1973年


新古典主義風の作風から12音技法を経て、自身の作曲技法を獲得する経緯を知る事のできるアルバム。

FORMEL(1951) for orchestra
   南西ドイツ放送交響楽団
   指揮:Karlheinz Stockhausen
   録音:1978年

SCHLAGTRIO(1952) for piano and 2 x 3 Timpani
   ピアノ:Aloys Kontarsky
   ティンパニ:Jean Batigne, Georges von Gucht
   録音:1976年

SPIEL(1952) for orchestra
   南西ドイツ放送交響楽団
   指揮:Karlheinz Stockhausen
   録音:1973年

PUNKTE(1952/62) for orchestra
   北ドイツ放送交響楽団
   指揮:Karlheinz Stockhausen
   録音:1975年


FORMELは20年後の「マントラ」で始まるフォルメル技法による作曲法を予感していた作品。
その他の作品は「点の音楽」のスタイルによる典型的な作品。
特にPUNKTEは40年間にわたる改訂により「傑作」と呼べる作品へと成長した。

関連録音:
CD81:「プンクテ」最終稿による新録音

ETUDE(1952) Musique Concréte
STUDIE I(1953) electronic music
STUDIE II(1954) electronic music
GESANG DER JÜNGLIGE(1955-56) electronic music
KONTAKTE(1959-60) electronic music

電子音楽を語る上で決して避ける事のできない基本盤にして最重要盤。
ブックレットも充実。

関連録音:
CD6:「コンタクテ」ピアノ、打楽器付きの版

KONTRA-PUNKTE(1952-53) for 10 instruments
ZEITMASZE(1955-56) for 5 woodwinds
STOP(1965) for Orchestra
ADIEU(1966) for wood-wind quintet

演奏:
ロンドン・シンフォニエッタ
指揮:Karlheinz Stockhausen
録音:1973年

関連録音:
CD64:STOP und START

GRUPPEN(1955-57) for 3 orchestras
   西ドイツ放送交響楽団
   指揮:Karlheinz Stockhausen, Bruno Maderna, Michael Gielen
   録音:1965年

CARRÉ(1959-60) for 4 orchestras and choirs
   北ドイツ放送交響楽団
   指揮:Maurizio Kagel, Karlheinz Stockhausen,
      Andrzej Markowski, Michael Gielen
   録音:1960年(世界初演のゲネプロの録音)

ZYKLUS(1959) for a percussionist
   打楽器:Christoph Caskel
   録音:1960年

REFRAIN(1959) for 3 players
   ピアノ:Aloys Kontarsky
   チェレスタ:Karlheinz Stockhausen
   ヴィブラフォン:Christoph Caskel
   録音:1968年

KONTAKTE(1959-60) for electronic sounds, piano and percussion
   ピアノ:Aloys Kontarsky
   打楽器:Christoph Caskel
   サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen
   録音:1968年

ここに収められたKONTAKTEは、テュードアも演奏に参加したWERGO盤と比べて圧倒的に高音質。

関連録音:
CD3:「コンタクテ」電子音楽のみの版
CD62:3xREFRAIN 2000

MOMENTE(1962-64/69)
   for solo soprano, 4 choir groups and 13 instrumentalists

演奏:
ソプラノ独唱:Gloria Davy
西ドイツ放送合唱団
電子オルガン:Roger Smalley, Harald Bojé
器楽アンサンブル:Musique Vivante
指揮:Karlheinz Stockhausen

録音:1972-73年


付録として1965年録音のドナウエッシンゲン版の一部も収録。

関連録音:「モメンテ」(1998年版)CD80

MIXTUR(1964) - 小編成版(1967)
   for 5 orchestra groups, 4 sine-wave generators, 4 ring-modulators

演奏:
フドゥバ・ドゥネスカ管弦楽団
指揮:Ladislav Kupkovič
サイン波発振器:Johannes Fritsch, Rolf Gehlhaar, David Johnson, Harald Bojé
サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen

録音:1967年

2つのヴァージョンが収録されている。

MIKROPHONIE I(1964)
    for tam-tam, 2 microphones, 2 filters with potentiometers

   演奏:
   Aloys Kontarsky, Johannes G. Fritsch, Karlheinz Stockhausen,
   Alfred Alings, Harald Bojé, Hugh Davies, Jaap Spek
   録音:1965年


MIKROPHONIE II(1965) for choir, Hammond organ, 4 ring modulators

   演奏:
   西ドイツ放送合唱団、ケルン新音楽スタジオ合唱団
   ハモンド・オルガン:Alfons Kontarsky
   指揮:Herbert Schernus
   時間計測:Johannes G. Gritsch
   サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen
   録音:1965年


TELEMUSIK(1966) Electronic Music


ミクロフォニーはコンタルスキーのピアノ曲のCDに併録されているものと同一音源であるが、マスタリングの違いのためか、こちらの方が圧倒的に高音質。

KLAVIERSTÜCKE I-IV(1952)
KLAVIERSTÜCKE V-VIII(1954/55)
KLAVIERSTÜCKE IX, X(1954/61)
KLAVIERSTÜCK XI(1956)
KLAVIERSTÜCK XII(1979/83)
KLAVIERSTÜCK XIII(1981)
KLAVIERSTÜCK XIV(1984)

ピアノ:Ellen Corver
録音:1997/1998年

アコースティック・ピアノのために作曲された「ピアノ曲」の全曲を収めた3枚組。
左チャンネルの最低音から右チャンネルの最高音まで、目の前に鍵盤が並んでいるかのような特殊なミキシングと高音質な録音が絶品。

ZUNGENSPITZENTANZ(1983)
   for piccolo flute, euphonium, synthesizer player and percussionist
   ピッコロ:Kathinka Pasveer
   ユーフォニウム:Michael Svoboda
   シンセサイザー:Simon Stockhausen
   打楽器:Andreas Boettger
   録音:1995年

KLAVIERSTÜCK XVI(1995)
   for tape, stringed piano, electronic keyboard instruments
   ピアノ、シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán
   録音:2000年

FREIA(1991) for flute
   フルート:Kathinka Pasveer
   録音:1993年

KOMET als KLAVIERSTÜCK XVII(1994/99)
   for electronic piano, tape and sound projectionist
   シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán
   録音:2000年

ENTFÜHRUNG(1086) for piccolo flute
   ピッコロ:Kathinka Pasveer
   録音:1993年

FLÖTE(1995/96) for flute and electronic music
   フルート:Kathinka Pasveer
   録音:1996年

THINKI(1997) for flute
   フルート:Kathinka Pasveer
   録音:2000年

LICHTER-WASSER(1998-1999) for soprano, tenor and orchestra with synthesizer

演奏:
ソプラノ:Barbara van den Boom
テノール:Hubert Mayer
シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán
南西ドイツ放送交響楽団
指揮:Karlheinz Stockhausen

録音:1999年(オーケストラ部分)、2000年(歌手、シンセサイザー部分)


「日曜日」第1場面。
客席にちりばめられたオーケストラが、ミヒャエルとエーファのフォーミュラを、2声の「空間をうごめく音色旋律」で演奏していく様が非常に美しい。

CUCHULAINN Solo for soprano, with synthesizer
KYPHI Duet for tenor and bass, with synthesizer
MASTIX Trio for Soprano, tenor, and baritone, with synthesizer
ROSA MYSTICA Solo for tenor, with synthesizer
TATE YUNANAKA Duet for soprano and baritone, with synthesizer
UD Solo for bass, with synthesizer
WEIHRAUCH Duetto for soprano and tenor, with synthesizer
KNABEN-DUFT Solo for alto, with synthesizer, vocal sextet
HIMMELS-DUFT Duet for boy's voice and alto, with synthesizer, vocal sextet

演奏:
ソプラノ:Isolde Siebert, Ksenija Lukič
アルト:Suzanne Otto
テノール:Hubert Mayer, Bernhard Gärtner
バリトン:Jonathan de la Paz Zaens
バス:Nicholas Isherwood
子供の声:Sebastian Kunz
シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán
サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen

録音:2003年


CD69「DÜFTE-ZEICHEN」の各部分を独立した作品として演奏するための各ヴァージョンを収録。

HOCH-ZEITEN(2001/02) for Choir
・第1群 sopranos 1.1, 1.2 / antique cymbal
・第2群 sopranos 2.1, 2.2 / rin
・第3群 altos 1, 2 / plate bells
・第4群 tenors 1, 2 / Thai gongs
・第5群 basses 1, 2 / sound plates
・トゥッティ

演奏:
西ドイツ放送合唱団
指揮:Rupert Huber 及び指揮者も兼ねる5人の合唱団員

録音、ミックス・ダウン:2003年


CD73「HOCH-ZEITEN合唱版」の学習用CD

HOCH-ZEITEN(2001/02) for Orchestra
・第1群 3 flutes / 3 violins / antique cymbal
・第2群 3 oboes / 3 trumpets / rin
・第3群 3 clarinets / 3 violas / plate bells
・第4群 3 horns / 3 bassoons / Thai gongs
・第5群 3 trombones / 3 violoncelli / sound plates
・トゥッティ

演奏:
西ドイツ放送交響楽団
指揮:Zsolt Nagy, Valerio Sannicandro, Wolfgang Lischke
音楽監督、サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen

録音:2003年、ミックス・ダウン:2004年


CD73「HOCH-ZEITENオーケストラ版」の学習用CD

HOCH-ZEITEN(2001/02) for Orchestra
HOCH-ZEITEN(2001/02) for Choir

演奏:
西ドイツ放送交響楽団、合唱団
オーケストラ指揮:Zsolt Nagy 及び5人のアシスタント指揮者
合唱指揮:Rupert Huber 及び5人の指揮者も兼ねる合唱団員
シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán
音楽監督、サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen

録音:2003年、ミックス・ダウン:2003-04年


「日曜日」第5場面

SONNTAGS-ABSCHIED(2001/2003) electronic music (5 synthesizers)

シンセサイザー:Marc Maes, Frank Gutschmidt, Fabrizio Rosso, Benjamin Kobler, Antonio Pérez Abellán
サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen
録音:2004年

この作品は「日曜日」の最終場面HOCH-ZEITENの5群の合唱部分を5台のシンセサイザーに置き換えたものです。
この作品の世界初演を聞きましたが、その時に私が不満に思っていたいくつかのシンセのプログラミングの問題点が解決されていて、5つのシンセサイザーの多彩な音色と複雑なリズムがおりなす抽象的な音模様を存分に堪能することが出来ました。HOCH-ZEITENの5群の合唱パートを5台のシンセサイザーで解釈し直しただけの作品なのに、単なる「別ヴァージョン」を通り越した独自の世界を形作った作品となっています。
HOCH-ZEITENが同時に5つのテンポで演奏するのと同様、この作品でも5人のシンセ奏者はそれぞれ異なるテンポで同時に演奏します。

この複雑なテンポの同期を可能にするために各奏者はイアホンを付けてクリック音に合わせてテンポを取るのですが、このクリックトラックのステレオミックスがおまけとして併録されています。1,2,3・・・という拍のカウントがシュトックハウゼンの声、「何ページ目」というページ数を知らせる声がカティンカの声で収録されています。本来は一つのトラックだけを聞く目的のクリックトラックですが、同時に5つのクリックトラックを聞くと、当然5つの異なるテンポでカウントするシュトックハウゼンの声が聞こえてくることになります。このこと自体には「遊び」以上の何の意味もないのですが、その「遊び」をキュルテンでの講習会のレクチャーで再生してみたところ、受講生にバカ受けでした。私も聞いて悶絶するほど爆笑した記憶がありますが、単に「楽しみ」だけのためにあのクリックトラックをまた聞きたいな、と思っていたら、シュトックハウゼンが「多くの人の要望に応えて」このクリックトラックを併録することにしたとのことです。

ELECTRONIC MUSIC of SIRIUS(1975-1977) in 4 versions:

・春ヴァージョン
・夏ヴァージョン
・秋ヴァージョン
・冬ヴァージョン

4人の奏者(トランペット、バス・クラリネット、ソプラノ、バス)と電子音楽のための大作「シリウス」の、8チャンネルで再生される電子音のみを収めたものである。
「シリウス」は、序奏部である「登場」、中心部分の長大な「車輪」、コーダに当たる「告知」という3つの部分に分かれているが、一年の四季を表す「車輪」はさらに「牡羊座(春)」「蟹座(夏)」「天秤座(秋)」「山羊座(冬)」の4つの部分に分けられこの4つの部分のどこから演奏を始めても良い可変構造になっている。
どの部分から始めるかによって「春ヴァージョン」「夏ヴァージョン」「秋ヴァージョン」「冬ヴァージョン」と名前が付けられるが、このアルバムではその4つのヴァージョン全てが収められている。

「シリウス」は1年間の12の星座を12のメロディーで描いた作品「ティアクライス(十二宮)」の拡大ヴァージョンであり、「車輪」の部分でこの12のメロディーが順番に演奏されるようになっている。但し、電子音楽の部分にはその内、4つの季節を代表する「牡羊座」「蟹座」「天秤座」「山羊座」の4つのメロディーのみが使用されているが、この長大な「車輪」の部分にはそれ以外の素材が一切使用されていないのは驚くべきである。
これらのメロディーはある時は全体像が見えなくなるほどまで異様に弾きのばされたり、逆に極端に圧縮される事によってメロディーがノイズへと変容していったり、そうしたイヴェントが多層的に重なったりと、最小限の素材が果てしなく展開されてゆく。メロディーがモチーフに細分化されて展開されるのではなく、メロディー全体が1つのオブジェとして変容されていることにも注意を向けなくてはならないだろう。

「シリウス」の本来のヴァージョンではここに4人の演奏者が加わることにより、さらに複雑なポリフォニーが形成されるが、これをいきなり完全に聞き分ける事は不可能である。この電子音楽のみのヴァージョンを聴く事によって、演奏者の陰に隠れていた電子音楽部分の豊かな楽想をクリアーに把握し、作品のより深い理解へと繋げてゆく事ができるであろう。

関連録音:
・「シリウス」CD26

TIERKREIS Version 2003 for tenor and synthesizer
DIE 7 LIEDER DER TAGE(1986) for tenor and synthesizer
VISION(1980) for tenor, trumpeter, synthesizer and tape

演奏:
テノール:Hubert Mayer
シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán
トランペット:Marco Blaauw (VISION)
サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen

録音:2005年


「日曜日」のほぼすべての場面で登場するテノール・パートの初演を全て受け持ったフベルト・マイヤーの演奏をまとめたアルバムである。

TIERKREISは12の星座を表す12のメロディーを何度か繰り返しながら演奏するが、どのように繰り返すかは決められていない。今回の作曲者自身によるテノールとシンセサイザーのためのヴァージョンでは、これまでの彼自身によるヴァージョンと比べてもかなり自由にメロディーを変化させている。途中でテンポを極端に変えたり、メロディーの中の数分をCDの「針飛び」のように無機的に繰り返したり、「獅子座」でテノール歌手が突然ライオンのまねをしたり(失笑)と、1つのメロディーの多彩な側面を楽しめるようになっている。特筆すべきはアントニオによるシンセサイザーのプログラミングである。原曲のオルゴール風の音色を基本としつつ、様々な手法でその音色を変調し、鳥や猫の鳴き声を思わせるようなユーモラスなサウンドも織り交ぜ、この作品のもつ幻想的で可愛らしい雰囲気をうまく表現している。

DIE 7 LIEDER DER TAGEはカティンカによる歌唱の録音がすでに発売されているが、今回は「本職」の歌手による演奏である。原調での演奏だったカティンカ盤に対し、フベルト・マイヤーは完全4度上に移調した「高声用」のヴァージョンを演奏している。カティンカの演奏は子音のノイズ的側面を強調した「器楽的」な演奏に対して、フベルト・マイヤーは歌い手ならではの声の美しさを生かした演奏になっている。ややリバーブの深いカティンカ盤の録音に対して、当盤ではリバーブは少なめに抑えられているので唱法の細かい変化までクリアーに聴き取る事ができる。

VISIONは「木曜日」の最後を飾る神秘的な作品である。
最弱音で微かに震えるシンセサイザーの和音が背景で鳴り続け、トランペットとテノールが弱音を中心とした演奏を繰り広げる。終始極めて少ない音数で、テノールの無声音による歌唱とトランペットの気息音が結びつけられたり、沈黙の中を舌打ちのクリック音が時を刻むように静かに演奏されたりと、非常に緊張感の高い演奏が続く。作品の途中で「木曜日」の様々な場面がテープを演奏する事により回想されるが、この挿入句があるために弱音の緊張感がより高まっている。


関連作品:
・DIE 7 LIEDER DER TAGE(カティンカの演奏)CD63
・TIERKREIS(オルゴール版)CD24、(クラリネット版)CD32、(トリオ版)CD35
・「木曜日」CD30

AMOUR(1976/2003) for saxophone
SAXOPHON(1977) for soprano saxophone and bongo
PICCOLO(1977/2004) for saxophone with geisha bell
IN FREUNDSCHAFT(1977) for saxophone
KNABENDUETT(1980) for 2 soprano saxophones
ENTFÜHRUNG(1986/2004) for saxophone and tape

演奏:
サクソフォン:Julien Petit
ボンゴ:Michael Pattmann (SAXOPHON)
芸者の鈴:Kathinka Pasveer (PICCOLO)
サクソフォン:Antonio Felippe Belijar (KNABENDUETT)
音楽監督:Karlheinz Stockhausen

録音:2004/2005年

RECHTER AUGENBRAUENTANZ(1983/2003)
   for 6 clarinets, 2 bass clarinets,
   percussionist, synthesizer player

   演奏:
   クラリネット:Rumi Sota-Klemm, Antonia Lorenz, Michele Marelli,
          Roberta Gottardi, Maja Pawelke, Jean-François Charles
   バス・クラリネット:Petra Stump, Heinz-Peter Linshalm
   シンセサイザー:Antonio Pérez Aellán 打楽器:Michael Pattman
   指揮:Adrian Heger
   音楽監督:Karlheinz Stockhausen


CAPRICORN(1977) for bass and electronic music
   バス:Nicholas Isherwood

録音:2003年


RECHTER AUGENBRAUENTANZ(右眉毛の踊り)は「土曜日」第3幕「ルツィファーの踊り」をクラリネット・アンサンブルのために抜粋、再構成した作品。打楽器ソロの活躍する「鼻翼の踊り」、超絶トランペット独奏が印象的な「上唇の踊り」の部分はカットされているが、それ以外の長大な「ルツィファーの踊り」のすべての部分を含んだ演奏時間約35分の大作である。3群に分かれたクラリネット・アンサンブルが3声のフォーミュラの断片を複雑に変形させながらせわしなく繰り返す構造になっているが、この変幻自在のポリフォニーは、背景で鳴り続けるシンセの和音、金属系の打楽器とさらに組み合わせられ邪教的な雰囲気を醸し出し出す。クラリネットが随所で発する気息音やキス・ノイズも面白い。
原曲ではピッコロ独奏が華やかに活躍する「舌先の踊り」はここではEs管クラリネット独奏に置き換えられているが、その演奏の素晴らしさも相まって非常に高い効果を上げている。

CAPRICORNは「シリウス」の一部をバス独唱と電子音楽のために再構成した作品で、「カプリコーン」の部分から「シリウス」全体のコーダにあたる「宣告」までを含む30分弱のヴァージョンにまとめられている。
ここでバス・パートを歌うニコラス・イシャーウッドはすべての音符を克明に描き出し、極端なまでに強調された子音の響きは電子音のように感じられる。いきなり冒頭にあらわれる超重低音の電子音で奏でられるメロディーと対等に張り合うニコラス・イシャーウッドの強靱な歌声の「対決」も聞き物である。


関連作品:
・「土曜日」CD34
・「舌先の踊り」CD57
・「シリウス」CD26

VIBRA-ELUFA(2003) for vibraphone
   ヴィブラフォン:Michael Pattmann

KOMET(1994/1999)
   Version for a percussionist, electronic and concrete music, sound projectionist
   打楽器:Andreas Boettger

NASENFLÜGELTANZ(1983/1988) for a percussionist and a synthesizer player
   打楽器:Stuart Gerber、シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán

KLAVIERSTÜCK XVIII (MITTWOCH-FORMEL)(2004) for electronic piano
   シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán

MITTWOCH-FORMEL(2004) with 3 percussionists (METAL – WOOD – SKIN)
   打楽器:Michael Pattman, Oleg Dziewanowski, Stuart Gerber

サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen
録音:2000年(Komet)、2005年(その他)


このアルバムは『光』の派生作品から、打楽器のための作品を中心に集められている。
打楽器は、シュトックハウゼンにとって電子音楽と同じように音色の玉手箱であるということが体感できるこのアルバムの面白さは、最近発売された彼のアルバムの中でも一二を争うと言っても良いだろう。

VIBRA-ELUFAは「金曜日」の中のフルートとバセットホルンの二重奏曲ELUFAをヴィブラフォン独奏のためにアレンジしたものである。管楽器の微分音による疑似グリッサンドの繊細な効果が、ヴィブラフォンのグリッサンドの共鳴の効果へと置き換えられた、地味ながら美しい作品である。

KOMETも「金曜日」からの派生作品であり、「子供の戦争」の別ヴァージョンである。
「子供の戦争」は重厚な電子音楽に少年合唱の生演奏が加わり、シンセサイザー奏者は一定の制約の中で自由に音楽的注釈を付ける事が求められている。ここで収録されているヴァージョンはそのシンセサイザーのパートを打楽器に置き換えたもので、同様に打楽器奏者が自分で演奏用ヴァージョンを作り出す事が求められる。ちなみにオリジナルの少年合唱のパートはカティンカ・パスフェーアによる超絶的な歌唱のマルチ・トラック・レコーディングで電子音楽と共にスピーカーから再生される。
打楽器とサンプラーを併用し、文字通りおもちゃ箱をひっくり返したように多彩でユーモラスな響きはシリアス一辺倒ではないシュトックハウゼンのもう一つの側面を象徴している。

NASENFLÜGELTANZ(鼻翼の踊り)は「土曜日」第3場面「ルツィファーの踊り」からの派生作品であり、激しくユーモラスなアクションをしながら「似非」ドラムセットを超絶的に演奏する打楽器奏者とシンセサイザーのためのエキサイティングな作品である。
種々の打楽器に加えてサンプラーなどの電子機器も使用し、ちょっとした歌唱パート(これが抱腹絶倒である)までもこなす打楽器奏者の名技も聞き物であるが、シンセサイザー重厚な和音が左右に頻繁に動き回る(サイケデリック・ロックも連想させる)思い切ったミキシングも面白い(ちなみにこの空間移動は原曲のオーケストラ配置に対応している)。

KLAVIERSTÜCK XVIII(ピアノ曲XVIII)とMITTWOCH-FORMEL(水曜日のフォーミュラ)の二つの作品はどちらも実質的には同じ作品である(KOMETにシンセ版と打楽器版があってシンセ版の方に「ピアノ曲XVII」というタイトルを付けたのと同じ発想である)。
この2つの作品はどちらも「水曜日のフォーミュラ」を著しく引き伸ばして声部やテンポを変化させながら3度演奏するが、主に3声で構成されるこのフォーミュラを打楽器版では金属、木、皮の打楽器、シンセ版ではそれに対応する音色を、演奏者が自由に選ぶ。「光」のフォーミュラには通常のメロディーの間に様々なノイズ的音響が挿入されるが、そこをどのように解釈するかも演奏者の創造性の見せ所である。
シンセ版ではアントニオの洗練されたプログラミングによる美しい音色のハーモニーが非常に印象的だ。ピッチベンドを使用したグリッサンドの効果も面白い。
打楽器版はカラフルな音色の組み合わせや前述のノイズ的音響に対応する楽器、奏法の選択が興味深いが、クセナキス的なパワフルな演奏効果と対極にある静謐なアンサンブルの美しさが聞き所である。
サウンドの美しさがそれ自体だけでなく、フォーミュラという耳で聴き取れる構造に結びついている事も重要である。

ちなみに「水曜日」のフォーミュラは「光」のスーパー・フォーミュラそのものにかなり類似しているのでフォーミュラを聴き取る「練習曲」としても最適である。


関連作品:
「金曜日」CD50
「コメット - ピアノ曲XVII」CD57
「土曜日」CD34

MITTWOCHS-GRUSS(1998) Electronic Music

シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán
リアリゼーション:Karlheinz Stockhausen

この作品は8チャンネルで再生されるシンセの持続音を中心とした電子音楽で、『光』の「水曜日」の上演前にロビーなどで演奏されるための作品です。

この手の電子音楽といえば「オクトフォニー」がすぐ思い浮かびますが、「オクトフォニー」の様など派手で重厚なサウンドではなく、音数を極端に節約したスリムな作りになっていますが、なぜかスカスカな感じがしないのです。
ひとつひとつのサウンドのプログラミングがものすごく独特で非常に強烈な個性を持っていることと、サウンドの立ち上がりの多彩さ、時折表れるプヨプヨプヨといったようなサウンドのゆらぎが極めて効果的で50分という長い演奏時間にかかわらず決して聞き飽きる事がありません。
カティンカの声も電子的にモジュレートされながら巧みに挿入されていますし、シュトックハウゼンがめちゃくちゃ普通に「Mittwochs-Gruss」としゃべるところは(個人的には)妙にぶっとびます(笑

ひょうひょうとしたポップな感覚も独特で、この作品は結構テクノ世代の人に受けそうな感じがします。特に、クラスターなどジャーマン・ロック系の電子音楽やブライアン・イーノあたりの音楽を好む人なら絶対気に入ると思います。

ENGEL-PROZESSIONEN(2000) for a cappella choir

演奏:
オランダ放送合唱団
ソプラノ独唱:Isolde Siebert アルト独唱:Janet Collins
テノール独唱:Hubert Mayer バス独唱:Andreas Fischer
合唱指導:James Wood, David Lawrence
サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen

「日曜日」第2場面。
ア・カペラの合唱のためのEngel-Prozessionenは演奏会場内を動き回る7群のコーラスと客席を取り囲むように配置されピアニシモで持続和音を歌うトゥッティ・コーラスで構成され、これをステレオでミックスするのはほとんど不可能ですが、通常の合唱曲の録音では非常識ともいえる独特のミックスを施しこの問題を解決しています。「水曜日」の「世界議会」での精緻きわまりない合唱書法も素晴らしかったですが、この作品ではそれを上回る複雑さと美しさを味わうことが出来ます。この作品で見られる全パートが細かい音形で軽やかに動き回りますが、その自由さは声楽の限界を越えて精密な器楽合奏を聞いているような感じになります。
ちなみに背景でかすかに演奏されるピアニシモのトゥッティ・コーラスはそれだけをよく聞くことが出来るように、このパートだけを抜き出したミックスがもう一枚のCDに収録されていますが、これも実に美しいです。

LICHT-BILDER(2002/03)
for basset-horn, flute with ring modulation,
tenor, trumpet with ring modulation, synthesizer

演奏:
バセットホルン:Suzanne Stephens, フルート:Kathinka Pasveer
テノール:Hubert Mayer, トランペット:Marco Blaauw
シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán
サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen

この作品は「日曜日」の第3場面に当たる作品ですが、『光』の長大な連作の最も最後に完成させられた作品です。

「日曜日」の諸作品はどれも『光』シリーズの最後を飾るのにふさわしい美しい作品ばかりでしたがこの作品も非常に美しい仕上がりとなっています。

この作品は「日曜日」の中ではもっとも小編成なのですが、全ての奏者に非常に高度なテクニックと音楽性が要求される非常に複雑な音楽となっています。シンセ奏者はフルートとトランペットの音をリングモジュレートするためのサイン波を舞台裏から提供するだけなので、実際にステージに表れるのはテノール、フルート、バセットホルン、トランペットの4人の奏者だけです。40分間この4人の演奏者の間で行われる濃密な音楽的な対話は一見地味ですが、長年のシュトックハウゼンの創作活動の集大成と言ってもいい高度な芸術性を湛えています。「ミクストゥール」や「マントラ」でも試みられたリングモジュレーションの効果も絶妙で、過激に楽器の音色を変調してこけおどし的な効果を狙うことはなく、リングモジュレーションによる繊細な音色変化とハーモニーの重層化は聴けば聴くほど味わいを増して来ます。

ちなみにこのCDは2枚組になってますが、2枚目は「学習用」にリングモジュレートされた音を除外した生楽器のみのミックスになっていて、リングモジュレーションの効果を比べる事が出来るようになっています。

DÜFTE-ZEICHEN(2002) for 7 vocalists, boy's voice, synthesizer

演奏:
ソプラノ:Isolde Siebert, Ksenija Lukič
アルト:Susanne Otto
テノール:Hubert Mayer, Bernhard Gärtner
バリトン:Jonathan de la Paz Zaens
バス:Nicholas Isherwood
子供の声:Sebastian Kunz
シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán
サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen

「日曜日」第4場面。
Düfte-Zeichenは全曲が名曲の「日曜日」の中でもとりわけ音楽の美しさと神秘性において群を抜く出来栄えだと思います。
7人の歌手とボーイソプラノ、シンセサイザーというシンプルな編成ですがそれぞれの歌手のソロやデュエットなどでの巧みなメロディーの取り扱い方、基本的に持続和音をのばすだけのシンセパートが時折奏する星の煌めきや流れ星を思わせるようなシンプルで且つ効果的な合いの手など円熟の境地に達した作曲家ならではの味わい深い音楽を堪能することが出来ます。
特にこの作品の後半になって登場するアルトとボーイ・ソプラノのデュオ、それをいろどる6人の歌手によるシュティムングなども思い起こさせるハーモニーは絶品です。