・RECHTER AUGENBRAUENTANZ(1983/2003)
for 6 clarinets, 2 bass clarinets,
percussionist, synthesizer player
演奏:
クラリネット:Rumi Sota-Klemm, Antonia Lorenz, Michele Marelli,
Roberta Gottardi, Maja Pawelke, Jean-François Charles
バス・クラリネット:Petra Stump, Heinz-Peter Linshalm
シンセサイザー:Antonio Pérez Aellán 打楽器:Michael Pattman
指揮:Adrian Heger
音楽監督:Karlheinz Stockhausen
・CAPRICORN(1977) for bass and electronic music
バス:Nicholas Isherwood
録音:2003年
RECHTER AUGENBRAUENTANZ(右眉毛の踊り)は「土曜日」第3幕「ルツィファーの踊り」をクラリネット・アンサンブルのために抜粋、再構成した作品。打楽器ソロの活躍する「鼻翼の踊り」、超絶トランペット独奏が印象的な「上唇の踊り」の部分はカットされているが、それ以外の長大な「ルツィファーの踊り」のすべての部分を含んだ演奏時間約35分の大作である。3群に分かれたクラリネット・アンサンブルが3声のフォーミュラの断片を複雑に変形させながらせわしなく繰り返す構造になっているが、この変幻自在のポリフォニーは、背景で鳴り続けるシンセの和音、金属系の打楽器とさらに組み合わせられ邪教的な雰囲気を醸し出し出す。クラリネットが随所で発する気息音やキス・ノイズも面白い。
原曲ではピッコロ独奏が華やかに活躍する「舌先の踊り」はここではEs管クラリネット独奏に置き換えられているが、その演奏の素晴らしさも相まって非常に高い効果を上げている。
CAPRICORNは「シリウス」の一部をバス独唱と電子音楽のために再構成した作品で、「カプリコーン」の部分から「シリウス」全体のコーダにあたる「宣告」までを含む30分弱のヴァージョンにまとめられている。
ここでバス・パートを歌うニコラス・イシャーウッドはすべての音符を克明に描き出し、極端なまでに強調された子音の響きは電子音のように感じられる。いきなり冒頭にあらわれる超重低音の電子音で奏でられるメロディーと対等に張り合うニコラス・イシャーウッドの強靱な歌声の「対決」も聞き物である。
関連作品:
・「土曜日」CD34
・「舌先の踊り」CD57
・「シリウス」CD26

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