・SPIRAL(1968) for a soloist(2種類の演奏)
演奏:
(第1ヴァージョン)Péter Eötvös
(第2ヴァージョン)Harald Bojé
・POLE(1970) for 2
演奏:Péter Eötvös, Harald Bojé
録音:1971年
両作品とも短波ラジオで受信した音響から演奏イヴェントを決定し、+, -, =などによるこの時期におなじみの特殊な楽譜に基づいて変容させていく作品。当然ながら、演奏ごとに演奏結果は毎回異なるのでSPIRALでは二人の演奏者による異なるヴァージョンが併録されている。
両者ともエレクトロコード、エレクトロニウムといった現在のシンセサイザーに当たる電子楽器を使用し、時代の空気を感じさせるワイルドな電子音の響きが鮮烈な印象を与える。
今や大物指揮者になったエトヴェシュによる若き日の電子楽器の演奏も今となっては貴重な記録である。
この録音の前年の1970年、大阪万博のドイツ館において、シュトックハウゼンは彼の当時の共演者達とともに、ここに収められた作品も含む多くの自作を半年間に渡って毎日演奏し続けたが、ここで演奏している両演奏者はそのメンバーでもあり、シュトックハウゼンとの濃厚なコラボレーションの成果をここで確認することが出来る。
意外に見過ごされがちであるが、ラジオのサウンドと演奏されたサウンドの重なり合いに注意を向けて聴くことも、より深い作品理解に重要であろう。
関連録音:
CD45:シュピラール(オーボエによる演奏)
CD46:シュピラール(声による演奏、全曲演奏)
