CD46 「シュピラール」(完全版)

SPIRAL(1968) for a soloist with short-wave receiver
   声:Michael Vetter
   録音:1995年

一人の奏者が短波ラジオの音を模倣し、変形させてゆくこの作品は作曲者自身によりこれまでも何度か録音されているが、それらはすべてスコアの一部分のみの演奏であった(一定の基準で抜粋演奏が可能とスコアに指示されている)。この作品の作曲直後から演奏に深く関わっているミヒャエル・フェッターによる今回の録音は、初めてスコア全体が演奏された画期的なもので、約135分というCD2枚分の長大なヴァージョンに仕上がった。
任意の楽器で演奏可能であるが、ミヒャエル・フェッターは(ごくわずかな例外を除き)声だけでこの長大なヴァージョンを歌い切っている。短波ラジオの雑多なサウンドをホーミーを始めとするありとあらゆる唱法で模倣し、変形させていくのだが、それが2時間以上続いていく様は変態的且つ驚愕の連続であり、そのエネルギーには唖然とする他ない。

ミヒャエル・フェッターの書き込みの入ったスコア全体もブックレットに掲載されていて、ほぼすべてのイベントごとにトラックが割り振られているので(各CD共99トラックに区切られている!)、これを見ながら、彼がどのようにリアリゼーションをしていったのかを詳細に追って行く事も出来る。

関連録音:
・シュピラール(シンセ版) CD15
・シュピラール(オーボエ版) CD45

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